グローバルシティズンシップの観点を主題とする歴史総合・探究科目の教材開発
Project/Area Number |
21K02561
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Kyoto Tachibana University (2022-2023) Doshisha University (2021) |
Principal Investigator |
児玉 祥一 京都橘大学, 発達教育学部, 教授 (40631932)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桃木 至朗 大阪大学, 大学院人文学研究科(人文学専攻、芸術学専攻、日本学専攻), 招へい教授 (40182183)
奥野 浩之 同志社大学, 免許資格課程センター, 准教授 (80552067)
田中 曜次 同志社大学, 免許資格課程センター, 准教授 (90511064)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | グローバル・シティズンシップ / グローバル・ヒストリー / 学習指導要領 / 歴史総合 / 概念型カリキュラム / 概念用語 / 歴史用語 / 国際バカロレア / グローバルシティズンシップ / 国際バカロレア教育 / 歴史学習教材開発 / 第1次世界大戦 / 日本史・世界史探究 / 歴史の概念用語 |
Outline of Research at the Start |
社会科教育・歴史学を専攻する研究代表者・分担者の共同で、歴史教育の新しいあり方を「グローバル・シティズンシップ」の観点から展望し、高校地歴科の新科目「歴史総合」「世界史探究」「日本史探究」において求められる知識となる「歴史の概念用語」を明確にするとともに、歴史教育で育てるべき資質・能力を検討する。 そして、それらの修得過程については、研究協力者となる高校教員とともに研究を進め、個別・集団学習併用型の授業(ブレンディッド・ラーニング)教材・授業モデルの開発を行い、高校教員による授業実践で確認したうえでその成果を公表する。同時に大学での社会科・地歴科教員養成学修プログラムの構想も提案する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度より始まった高等学校地理歴史科の新科目『歴史総合』の内容構成・原理に着目し、研究分担者である桃木至朗と研究協力者の北海道教育大学の赤間幸人をはじめ高大連携歴史教育研究会に所属する神奈川・埼玉・群馬・愛知・滋賀・大阪・京都・北海道などの高校教員とともにグローバルシティズンシップ教育に通じる学習内容・学習方法を調査・確認し、歴史学習における概念理解を図るための歴史用語について調査・研究を進めている。個別学習・集団学習併用型の授業教材となる歴史学習のコンテンツ開発、ICTを活用した授業モデル例の提案、研究協力者となる高等学校教員による授業実践を行うためのベースとなる。 23年度の具体的な活動報告としては、研究分担者及び研究協力者とともに「概念理解を図るための歴史用語について」を毎月1回のペースでzoomによる研究討議を進めた。 成果としては、学習指導要領を基に、検定教科書「歴史総合」各社に記述されている概念・歴史用語を教科書本文・脚注・資料・図像・地図などすべてを確認し、各単元での概念理解のために生徒が獲得していくべき歴史用語の精選・教材開発を行い、23年1月15日にオンラインで高大連携歴史教育研究会、3月21日に日本大学文理学部歴史教育シンポジュウムにおいてその成果の中間発表を行った。これからの学習では「知識」にかわる概念を生徒自身が自分の中で授業を通して形成していくことの重要性を説明した。 23年7月30日に立教大学で開催された高大連携歴史教育研究会研究大会で新科目「歴史総合」について概念型カリキュラム授業モデル発表した。グローバルシティズンシップ教育に通じる概念的歴史用語を抽出し、概念歴史用語を中心に単元にまとめ直し、マクタイとウィギンスの提唱する「UNDERSTANDING BY DESIGN」のフレームワークを活用し、それぞれの授業モデル案を作成し提案した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
グローバル・シティズンシップの観点から高校で学ぶべき歴史内容と歴史探究の方法を検討し、モデル化の構想を研究分担者中心に進めた。グローバル・シティズンシップに基づく歴史教育推進国の調査については文献によるものとなった。 また、研究分担者を中心に海域アジア史やグローバルヒストリーなどの成果より、学習指導要領・解説をふまえて、日本史と世界史の統合的な歴史を学ぶ上で必要な概念用語・歴史用語などを整理し、検定教科書各社の『歴史総合』の本文・脚注・資料・図版・地図などに記述されている概念用語・歴史用語を確認した。 続けて、「歴史の扉」「近代化と私たち」「国際秩序の変化や大衆化と私たち」「グローバル化と私たち」の各大単元で、それぞれ概念知識の理解のために生徒が獲得すべき概念用語・歴史用語の精選を図ることを、研究協力者の高等学校教員と共同で研究を行い、アクティブ・ラーニング型の授業をより効果的に行う歴史学習コンテンツの開発、ICT活用授業モデル例を提案することを目指している。 高校段階で習得すべき歴史の学び方、教員・生徒の双方に求められる問いの立て方、教員側が用意すべき評価など歴史学習の在り方について、「近代化」「大衆化」「グローバル化」の大単元それぞれにワーキンググループを作り、各大単元を4つの中単元にまとめ直し、JAY MCTIGHE AND とGRANT WIGGINSの提唱する「UNDERSTANDING BY DESIGN」のフレームワークを活用し、概念型授業カリキュラム案を作成している。その成果については23年7月、24年3月に高大連携歴史教育研究会などで発表している。なお、『歴史総合』における各概念型授業モデル案までは完成することができず、24年度まで研究を延長している。今後すべてを完成させ、あらためて高大連携歴史教育研究会などで発表を行い、紙とデジタル媒体で成果を報告したい。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画を1年延長し、最終年度の2024年度は研究分担者及び研究協力者の高等学校の先生とともに研究に邁進したい。 2024年度も基本的には2023年度にも記した内容と重なるが、グローバル・シティズンシップの観点から高校で学ぶべき歴史内容と歴史探究の方法をさらに検討を行い、歴史内容と探究(研究)方法のモデル化の構想を研究分担者中心に進める。 グローバル・シティズンシップの観点で組み立てられた歴史教育についても、文献研究を進めるとともに、国内の国際バカロレア教育推進校への調査研究を行いたい。本研究での研究テーマである「新しい歴史科目『歴史総合』及び探究科目の授業内容・授業方法についての構想に関しては、研究分担者だけでなく多くの 研究協力者(高等学校教員)を得ることができているので、教育現場の実態と研究理論の整合性をより高めていくこととしたい。そのために今年度もzoomでの全体研究会を月1回 、加えて大単元ごとのワーキンググループによる検討会も月1回のペースで開催することとする。予算的に可能であれば対面での開催も視野に入れたい。 ワーキンググループの検討会では2023年度に続き、それぞれに作成した概念型カリキュラム案の改善、加えて概念型授業モデル案の検討を進め、全体の研究会で全体的な統一を計っていく。中単元ごとに作成したJAY MCTIGHE AND とGRANT WIGGINSの提唱する「UNDERSTANDING BY DESIGN」のフレームワークを活用した概念型授業カリキュラム案の改善とともに各概念型授業モデル案を完成させていく、そして授業モデル案を研究協力者の先生に実際の授業で行うよう依頼する。 最後に、「『歴史総合』において必要とされる概念用語・歴史用語及び概念型カリキュラム案・概念型授業モデル案」として報告書を作成し、高大歴史養育研究会 のHPなどで発表することとしたい。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)