地域学習における効果的な活用を目指した語りのデジタルアーカイブに関する研究
Project/Area Number |
21K02614
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Gifu Women's University |
Principal Investigator |
谷 里佐 岐阜女子大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10440554)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 地域学習 / 伝統文化 / デジタルアーカイブ / オーラル・ヒストリー / デジタル教材 / メタデータ |
Outline of Research at the Start |
「事物・事象にこめられている地域の人々の願いや努力を見出すこと」は地域学習の主要なねらいの一つであるが、現状は、地域学習の取り組みの中で、地域の人々の願いや努力を直接見聞きできることは少ない。そこで、本研究では、人の思いや体験談を伝えるオーラル・ヒストリーのデジタルアーカイブの手法を用い、地域に根差す伝統文化の記録とともにそれに携わる人々の語りを記録し、デジタル教材化を行う。そして、作成したデジタル教材を事例とし、教員が地域学習において効果的な活用が出来る教材環境について検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は、本研究において、デジタル教材化の対象として取り上げる「長良川鵜飼」の鵜匠の語り(オーラル・ヒストリー)の撮影記録を行い、語りとその関連資料について、デジタルアーカイブの「集合資料提示」の考え方を取り入れた「語り(オーラル・ヒストリー)のデジタルアーカイブ」の構成とメタデータ整備を行った。 前年度(令和3年度)の調査から、地域の人々の貴重な語りをデジタル教材化し、効果的に活用するには、学校や家庭におけるネットワーク環境や機器の整備、教員の授業計画やねらいにあわせた内容の提供が課題であり、このことは、デジタル教材の各構成資料(情報資源)を利用者が自由に再構成することが出来ないことに起因するのではないかと考えた。デジタル教材を含むデジタルアーカイブコンテンツは、資料の配置、提示方法など、作成者の考えによって構成されることが一般的であるが、授業で、各教員の希望に沿った利活用を想定すると、齟齬が生じる。 そこで、デジタルアーカイブの提示の類型(①単体資料提示、②集合資料提示、③構成資料提示)の中から、「集合資料提示」型である、静止画や動画などの各種データをまとめて提示するという形式を、デジタルアーカイブコンテンツで一般的とされる「構成資料提示」型(作成者の考えで構成、提示する形式)に組み合わせ、鵜匠の語り(オーラル・ヒストリー)のデジタル教材を構成した。 鵜匠の語りでは、鵜飼の魅力や継承について、コロナ禍での鵜飼について、など鵜匠の話(想い)のほか、鵜飼や鵜の説明、実演などを記録しており、そうした人の想いを記録するメタデータ(二次情報)の記述として、「エピソード記述」の要素を取り入れた整備を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前年度に引き続き、新型コロナウィルス感染症の影響により、現地調査や撮影記録の遂行に困難が生じた。鵜匠のオーラル・ヒストリーの撮影記録や、前年度までの調査結果の分析等の研究は進めることができたが、デジタル教材として完成させることができなかったため、進捗状況としてはやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は、前年度までに撮影記録を行った資料と、不足資料の追加記録を進め、鵜匠のオーラル・ヒストリーのデジタル教材化を行う。そして、利用調査により、効果の検証を行い、地域学習に効果的に活用できる語りのデジタルアーカイブの構成要素を明らかにする。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)