Project/Area Number |
21K02644
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09050:Tertiary education-related
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Research Institution | Kobe Tokiwa Junior College |
Principal Investigator |
伴仲 謙欣 神戸常盤大学短期大学部, 口腔保健学科, 助教 (50752119)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
足立 了平 神戸常盤大学短期大学部, 口腔保健学科, 特命教授 (30530737)
中田 康夫 神戸常盤大学, 保健科学部, 教授 (70295773)
高松 邦彦 東京工業大学, 企画本部, マネジメント教授 (80392017)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 防災教育 / 高等教育 / 対人援助職 / エッセンシャルワーカー / 減災 / 災害 / 専門職 / 教育 医療 |
Outline of Research at the Start |
近年の災害の頻発化・大規模化・多様化を受けて、防災教育の再評価と、その実質化が求められる。しかしながら高等教育においては、これまで防災に関する汎用的な教育プログラムが充分に実施されてきたとは言い難い。本研究では、高等教育の中でも特に教育・保育・医療という「対人援助職」養成課程において求められる防災教育の【ミニマム・エッセンシャルズ(最小限必要不可欠な要素)】を明らかにすることを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度においても、引き続きコロナ禍による社会的な影響が尾を引き、医療機関や各種学校においても非日常の対応を迫られる状況が続いた。自分も含めた当該分野に従事する者にとってこの長きに渡る経験は、災害による非日常と日常との境界を取り払い、防災に対する認識を新たにさせるものであった。それは、防災=非日常ではなく、日常と災害はボーダレスである、つまり日常の中、あるいはその延長線上に災害がある、という認識である。それゆえ、今後の防災教育を検討する本研究を進めていく上においても、この観点を十分に取り入れたものにすることを意識している。 研究2年目となる今年度は、文献の収集やその検討と共に、引き続き基礎データ収集として、有識者によるインタビュー調査を実施した。医療や教育の対人援助職養成に関わる有識者にたいして、職業上の自身の災害経験や、それを踏まえた防災に関する認識、更には防災教育観を収集・分析することで、職業上の認識の相違や共通項を見出すことができるのではないかと考えている。次年度も引き続き、同様のデータ収集を継続する予定である。 詳細な分析はこれからとなるが、ここまでのインタビューによる調査データを概観すると、職業上で経験した大きな災害が、その後の職業上の防災意識に強く影響していることがうかがえる。個人的(プライベート)な災害経験と職業上(オフィシャル)の災害経験が、その後に与える認識への影響は必ずしも同一ではなく、このことは、職業を前提とする防災教育の重要性を問いかけるヒントとして、今後の研究を進める上での一つのポイントとなると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
この2年間の調査活動(基礎データ収集)がコロナ禍の影響により遅延したことから、当初予定した教育プログラムの試案についても実施に至れていない。この当初計画については、実際のスケジュールが難航したことから、今後の研究計画の変更や修正の可能性も踏まえて、善後策の検討を進めているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
ここまでの調査データの分析を行う。その分析結果は、有識者によるスーパーバイズにより精緻化と抽象化を併せ行う予定である。また、「現在までの進捗状況」の通り、現在までのところ計画の遅延により実施できていない教育プロげクラムの試案の作成に関する善後策の検討を行いたい。
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