Project/Area Number |
21K02671
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09050:Tertiary education-related
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
河井 亨 立命館大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (20706626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝口 侑 桐蔭横浜大学, 教育研究開発機構, 講師 (40909165)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 大学生の成長理論 / 社会的アイデンティティ / 批判的実在論 / リーダーシップ / ダイバーシティ、インクルージョン、イクイティ / エージェンシー / 認知 / 認識論 / 自己調整学習 / undergraduate research / セルフ・オーサーシップ / 成長ラダー / ワークショップ / 大学生の学びと成長 / 成長理論 / 経験学習 / アイデンティティ形成 |
Outline of Research at the Start |
本研究課題では、経験学習のリフレクションを通じた大学生の成長について、理論研究と実践研究を組み合わせてアプローチする。理論研究では、リーダーシップの成長、セルフ・オーサーシップの成長、変容的学習、アイデンティティ形成を対象とし、それぞれの理論を批判的に検討する。それらを横断的に関連づけて対象・他者・自己の3次元の関係を包括する理論的視座を構築する理論研究を行う。これらは実践研究の枠組みでもあり、実証されるべき想定となる。実践研究では、理論研究で見出された概念の関連性を研究枠組みとし、大学生の成長リフレクション・ワークショップを開発・アセスメントする研究を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、大学生の学びと成長について、大学生の成長はいかにして可能かという問いに理論研究と実践研究を組み合わせて取り組む。 理論研究では、第一に、大学生の成長理論と社会学理論や批判的実在論を組み合わせ、学生の学習についての概念化を更新する作業を行なった。それにより、構造と実践、構造とエージェンシーの相互作用の中に、学習するエージェンシーの作動を位置付けることができた。第二に、アイデンティティ形成のフレームワークと批判的実在論を枠組みとして、学生の成長理論の進化を位置付ける作業を行なった。それにより、構造とエージェンシーの作用へと拡張した研究視座を剔出することができた。第三に、大学生の成長から教養知のあり方を探る研究を進めた。教養知の理念が担う役割や大学教育のあり方について批判的に検討することにつながり、学生の成長の中に息づく教養知の働きを活性化していく意義を見出すことができた。第四に、大学生の成長理論における批判的パースペクティブを参照する社会的アイデンティティの成長理論の研究動向について検討した。ダイバーシティ、インクルージョン、イクイティという理念を実際の学生の社会的アイデンティティの成長と結びつけ、大学教育のあり方について、果たすべき役割を特定した。 実証研究・実践研究としては、リーダーシップについての成長、大学生のキャリア形成についての研究を進め、公刊または出版準備段階に入っている。知識・他者・自己の3関係を横断しながら研究課題を設定したことで、多面的に実践と結びつけることができた。International Leadership Association 25th Annual Global Conferenceでは、国際パネルを持つことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
申請時の研究計画を前倒しし、知識・他者・自己の3関係について、一通り成長理論を跡づける作業を進めることができている。これらの成果をもとに、学生向けに「学びと成長」の知識を解説し届けるという研究課題に進むこととする。 実証研究においても、複数の実証研究の知見を公刊・発表することができ、成長理論を実践研究・実証研究と接続するという大きな方向性での前進が見られた。 以上により、本研究課題は、当初の計画以上に進んでいると判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
理論研究においては、大学生の成長理論の全体を対象とする批判的検討、教養知、大学生の社会的アイデンティティや成長理論全体の批判的検討を進めることができた。R6年度においては、大学生の成長理論を総体として実践に接続するための研究を展開する。学生の「学びと成長」の知識を広く学生に届ける作業を進めていくこととしたい。 実証研究・実践研究として、大学生のキャリア形成や課題先延ばし不安への教育実践による働きかけについて、成長理論と接続しながら進めることとしたい。
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