Project/Area Number |
21K02702
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09060:Special needs education-related
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
雁丸 新一 横浜国立大学, 教育学部, 准教授 (10883457)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
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Keywords | 特別支援学校(聴覚障害) / 手話 / 眼球運動 / 聴覚障害 |
Outline of Research at the Start |
特別支援学校(聴覚障害)においては、幼児児童生徒の実態が多様化している。そのような中で、多くの特別支援学校(聴覚障害)では、多様なコミュニケーション手段が活用されている。特に、手話については、主に授業分析の手法によって教師の手話の活用による実践や知見が蓄積されている。しかしながら、学習者である幼児児童生徒が教師の手話をどのように読み取っているのかについては、明らかにされていない。 本研究では、特別支援学校(聴覚障害)高等部の聴覚障害生徒を対象とし、手話読み取り時の眼球運動を計測することによって、手話の読み取りにおける視覚情報探索の特徴について明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では特別支援学校(聴覚障害)(以下,聾学校)高等部の教科指導における聴覚障害生徒の手話の読み取りの視覚情報探索過程の特徴を明らかにすることを目的とし、令和5(2023)年度については、聴覚障害のある大学生(以下,聴覚障害学生)を対象とし、教科指導における手話の読み取りの特徴に関する基礎的な資料を得るための実験を実施した。 聴覚障害学生7名を対象とし、刺激には聾学校高等部の聴覚障害のある教師による手話を使用した公民科の授業場面を録画した動画を用いた。聴覚障害学生が刺激を読み取っている際の眼球運動の測定には非接触型のアイトラッカー(Tobii Pro フュージョン 120)、解析には専用ソフトウェア(Tobii Pro ラボ)を用いた。 その結果、聾学校高等部の教科指導において聴覚障害学生は主に教師の口領域を注視して情報を収集していることが示された。また、一部の聴覚障害学生では手指の動作を注視する割合がやや高く、手指の動作からも情報を収集している傾向が示された。 これらの結果から、本研究で対象とした聴覚障害学生は、聾学校高等部の教科指導における手話の読み取りでは、主に教師の口領域を注視して情報を収集し、口形から得られる情報は中心視、手指の動作から得られる情報は周辺視によって収集している傾向が示された。また、聾学校高等部の教科指導における手話の読み取りは、聴覚障害学生の聴覚活用の程度や主なコミュニケーション手段等によって異なることも示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウィルス感染症の影響によって、令和5(2023)年度のスケジュールにも影響が生じたものの、聴覚障害学生を対象とし、特別支援学校(聴覚障害)高等部の教科指導における手話の読み取りの視覚情報探索過程の特徴に関する基礎的な資料が得られたことから、おおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6(2024)年度においては本研究の知見を確認するとともに、分析結果の報告を行う予定である。
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