発達障害及び知的障害に対するストレングス・アプローチの支援プログラムの開発
Project/Area Number |
21K02705
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09060:Special needs education-related
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Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
佐藤 克敏 京都教育大学, 教育学部, 教授 (20310360)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 俊一 ノートルダム清心女子大学, 人間生活学部, 准教授 (60310827)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | ストレングス / アンケート調査 / アセスメント / 指導・支援 / KJ法 / 分類 / 長所 / 定義 / ストレングス・アプローチ / アセスメントツール / プログラム |
Outline of Research at the Start |
近年、特別支援教育や障害のある人の支援において「ストレングス」「強み」「得意」などがキーワードとして取り上げられる。しかしながら、特別支援教育や心理・教育アプローチの分野において、ストレングスを評価し、指導や支援に生かす一連のアプローチ(以下、「ストレングス・アプローチ」と記す)は実用的・総合的に開発されているわけではなく、定義や概念も曖昧なままである。そのため、本研究は、日本の特別支援教育と心理・教育アプローチにおけるストレングス・アプローチの定義及び概念を構築すること、試案となるアセスメントツールや指導・支援のプログラムなどを作成することを主な目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
前年度までに得られた知見から、教員や支援者が発達障害や知的障害のある子ども等のストレングスをどのように見出すかということに着目し、ストレングスのアセスメントに関する意識とアセスメントしたストレングスを指導や支援に用いようとする意識に関する調査項目を作成した。項目は昨年度得られた知見や先行研究をもとに研究代表者が案を作成し、研究分担者と協議しながら選定した。選定した項目の領域は、本人の希望や動機に関する項目、本人の好みや自発に関する項目、本人の獲得しているレパートリーに関する項目、本人の得意・不得意に関する項目、ストレングスが活かせる環境条件に関する項目などから構成した。 次いでストレングスに着目する変数として、教員(支援者)としての経験年数、資格や免許の有無、障害の社会モデルに対する理解を設定し、ストレングスのアセスメントに関する意識とアセスメントしたストレングスを指導や支援に用いようとする意識に与える影響について検討できるように項目を構成した。さらに、項目の妥当性について検討するために、看護分野の先行研究として発表されたストレングス指向性尺度を障害分野の項目として用いられるように若干のアレンジを行い、質問紙を作成した。 作成した質問紙について、項目に対する回答のしやすさや質問のわかりやすさなどを検討するために、3名の特別支援学校教員を対象として、予備調査を行い、質問にわかりにくい文言や答えにくい文があるかどうか、もしある場合にはどの文言や文章がわかりにくいかなどを評価してもらった。その結果、特に回答しにくい文言や文章はなく、概ね調査項目として用いることが可能であることが確認された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度の進捗からインタビュー調査を再度実施する、先行研究をさらに収集し、ストレングス・アプローチに関する「アセスメント」、「指導方法」、「相談・支援」に関する概念、成果と課題などを分析すること、分析結果をもとにアンケート調査に用いる質問紙項目を作成することを目標として研究を進めた。インタビュー調査については実施することができなかったが、先行研究及び研究分担者との協議等を経て、質問項目案を作成し、予備調査によってある程度実施可能な状況にすることができた。しかしながら、予備調査とした対象者の数は少なく、もう少し調査対象を広げて実施した後、本調査の実施ができるようにした方が良いと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
作成した質問紙を用いてアンケート調査を実施するつもりである。現在のところ、ストレングスのアセスメントに関する意識とアセスメントしたストレングスを指導や支援に用いようとする意識によって構成した質問紙と意識に影響すると考える変数、ストレングスの意識に関する項目の妥当性をみるためのストレングス指向性尺度によって調査項目を構成している。研究計画ではニーズに関する意識も加えることを予定しているため、ニーズに関する調査項目を加えて、アンケート調査を実施すること、さらにストレングスに対する着目が指導や支援にどのように影響を与えるかなどについても検討できるようにしたいと考える。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)