Project/Area Number |
21K02722
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09060:Special needs education-related
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
吉井 勘人 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (30736377)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長澤 真史 関東学院大学, 教育学部, 講師 (40886925)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2024: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 自閉スペクトラム症 / 対話 / 朝の会 / シェアリングタイム / 対話機能の発達支援 / 対話機能の般化 / 支援方法 / 特別支援学校 / 仲間 / 自閉スペクトラム症児 / 対話の分析 / 対話的な学び / 知的障害を伴うASD児 / 教室環境 |
Outline of Research at the Start |
特別支援学校の教室環境におけるASD児の対話的な学びを促進するための支援方法を開発することを目的とする。第1に、教室環境におけるASD児の仲間との対話を分析し、その特徴を明らかにする。第2に、ASD児の対話機能を促進するために、「シェアリングタイム」を用いた支援を行い、支援方法の効果を検証する。第3に、ASD児と仲間との対話活動が、教科の学習内容の理解に与える影響を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
仲間との対話の維持に困難を示す知的障害を伴うASD児を対象として、特別支援学校の「朝の会」の場面にシェアリングタイムの活動を導入し、対話機能を促進する支援を行った。シェアリングタイムとは、子どもが一人ずつ仲間の前に立ち、経験した出来事を紹介し、周囲の子どもがそれを聞き、質問するといった活動である。支援の結果、支援場面における対象児のトピック維持機能の向上が確認された。そこで、本研究では、シェアリングタイムを通して向上した対象児のトピック維持機能が、日常生活場面での仲間との対話にどのような影響を与えるのか、また、対象児の対話に関する認識に変化が生じるのかを明らかにすることを目的として、支援の前後で、①対象児と仲間との半構造化場面での対話評価と②対話の認識に関する調査を行った。①では、テスターがテーマ(休みの日、私の好きなもの、最近楽しかったこと)を示し、「自由に話してください」とA児を含む3名の生徒に指示をだした。②では、テスターが対象児に「会話の際に気をつけていること」等について半構造化インタビューを行った。その結果、①では、仲間のトピックに関連性のあるコメントが、事前評価に比べて事後評価で増加した。②では、事後評価において、事前評価でみられなかった「よく聞くとか」、「人の気持ちを考える」といった回答が得られた。これらの結果から、対象児のトピック維持機能が日常生活場面での仲間との対話に肯定的な影響を与えたこと、また、支援後には、対話する相手の内面を気づかう傾向がみられるようになった可能性があることを考察した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
【研究Ⅱ】ASD児に対する「シェアリングタイム」活動を用いた対話機能の促進支援では、支援の結果、ASD児が他者のトピックに関連性のある発話をする頻度が増加し、ASD児の対話機能の向上が確認された。その研究成果について、日本特殊教育学会第61回大会と日本発達心理学会第35回大会にて公表しており、おおむね計画通りに研究を進めている。また、【研究Ⅲ】の「ASD児と仲間との対話活動が教科の学習内容の理解に与える影響」に関する研究を実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
【研究Ⅲ】の「ASD児と仲間との対話活動が教科の学習内容の理解に与える影響」に関する研究では、ASD児のペアが対話を通してフィクショナルストーリーを生成する活動を行った。令和6年度の研究計画においては、対象児の作成したフィクショナルストーリーをナラティブの観点から分析して、その結果の整理を行う。【研究3】の成果については、日本発達心理学会第36回大会でポスター発表を行う予定である。
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