Project/Area Number |
21K02767
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
縣 拓充 千葉大学, 大学院国際学術研究院, 特任講師 (90723057)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | アート / 創造性 / 問題発見 / STEAM / ワークショップ / STEAM教育 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、STEAM教育における「A」、すなわち「アート」の意味を明確化し、「アート」が得意とするプロセスを組み込んだ、創造性を促す教育プログラムのデザイン原則を構築することである。 まずはアーティストへの調査や、多様な創造的領域のクリエイターが行うワークショップなどからフィードバックを得て、アートの視点を活かした「問題発見」や「アイデアの評価」に関わるスキルを同定する。その上で、フォーマル・インフォーマルな教育場面において、課題探究型の活動にそれらの要素を取り入れた教育プログラムを展開し、実践のデザイン原則を精緻化していく。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、STEAM教育における「Art」の意味を、特に「問題発見」という過程に焦点を当てて整理・明確化した上で、その特徴を生かした創造性を促すための実践的・理論的知見を得ることであった。 その中で本年度は、1) 昨年度に引き続き、アーティストの活動へのフィールドワークやインタビューの中で、アートにおける問題発見や評価に関わる知見を得ること、2) アンケートやインタビューを通して、既存のプログラムにおける大学生のリアリティの高い「問題発見」や「問題の定式化」のプロセスについて、調査・整理すること、3) アートの視点を取り入れたワークショップを試行し、効果検証をすること、を予定していた。 1)に関しては、複数のワークショップやアートプロジェクト等においてフィールドワークを行い、アーティストの活動の過程や評価の観点について様々な示唆を得ている。 2)に関しては千葉大学国際教養学部において、課題解決型の活動のプロセスに関して、特に問題発見の段階に焦点を当てた質問紙調査を行った。合わせて、より詳細を個別に尋ねていくインタビューを実施した。それらのデータを分析し、大学生によるリサーチの特徴や、支援が必要だと考えられる部分などについて抽出を行った。 3)に関しては、千葉大学において実施されたワークショップにおいて、開発・翻訳した尺度を用いながら事前・事後の調査を実施し、主に態度の側面に関する効果の検討を行った。その結果、探究心や創造的自己など、いくつかの側面でのポジティブな影響が確認された。今後、行動面の変化や問題発見等へのより長期的な効果について、引き続き検討を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査や実践を中心に、ある程度計画通りに進めることができたと言える。特に、新たに作成した尺度を使用して実践の効果を示すことができた点は有益であった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度が最終年度となるため、これまでのデータの分析・整理を行い、理論的な知見を構築するとともに、それを反映させたプログラムの開発・実践を行う。合わせて、行動面の変化や、長期的な効果の検証を行っていく予定である。
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