歴史教育における感性BMIを用いた情報提示と学習効果に関する研究
Project/Area Number |
21K02798
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
森 真幸 京都工芸繊維大学, 情報工学・人間科学系, 助教 (90528267)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森本 一彦 高野山大学, 文学部, 教授 (20536578)
藤吉 圭二 追手門学院大学, 社会学部, 教授 (70309532)
土居 夏樹 高野山大学, 文学部, 教授 (80388909)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 感性BMI / 梵字 / 教育コンテンツ / スマートフォン / 脳情報 / fNIRS / 観光アプリ / 観光コンテンツ / ウェアラブルデバイス / 教育工学 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、小型のfNIRS(光トポクラフィ)脳計測装置等により、学習対象に接した人の脳情報を測定し、興味や感動といったポジティブな感性を検出した際に、好奇心や学習意欲を満たす詳細な情報を手持ちのデバイスに自動提示可能なアプリの実現を目的としている。ユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』である高野山を舞台に、観光地散策の過程で目にする梵字の文化的情報や建造物の歴史的情報を提示し学習可能にする。本研究により、ウェアラブルデバイスを用いた感性に基づいて動作する教育システムの普及が見込まれる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究プロジェクトでは、 脳からの情報を指令として義手やコンピュータを制御する技術であるBMI (Brain-Machine Interface) を応用し、人の感性情報を機械に作用させる感性BMIを提案し、スマートデバイスのアプリへの適用を目指している。2022年度は感性BMIにおける脳情報以外の生体データの使用について検討を行った。fNIRS装置に加えて、スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスを使用し、取得できる心拍変動、歩数、姿勢、視線移動などから、被験者がアプリをどのような状況で使用しているか判断できると考えた。これらの情報により、脳から得られた情報から感性を導き出す際の補助が可能であると考えられる。 感性情報を教育に応用する事例として梵字の学習システムの開発を行っている。2022年度は学習対象とする梵字を干支の護り本尊に絞った教育コンテンツとしての検討を行った。干支の護り本尊ならば、読み取る梵字(種類・フォント)を一定数に固定できるため、アプリによる梵字の検知が容易である。また、干支関連に限定することで、梵字に精通していない被験者においても興味を持たせることが可能であると考えられる。さらに、高野山内の寺院や売店等において包み紙や缶バッチなどのグッズにこれらの梵字を探すことが可能であり、アプリを通して尊像・解説が見られるといったツールとしての側面を見出すことができると考えた。現在は護り本尊の解説文の作成を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の蔓延により、往来が難しく現地での実験や調査が難しい状況が続いている。特にfNIRS装置など接触デバイスを用いた実験がほぼできていない状況である。以上のことから現在まではアプリ開発や教育学習用のデータ作成および検討に注力して研究を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行により実験等の活動の活性化を図りたい。引き続きTV会議システムを使用して研究者間の連絡と報告は密に進めていくが、同時に現地での研究会や多数の被験者による実験を再開していく。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)