高等教育における授業の課題発見を促進する事例データベースの構築:類推力に着目して
Project/Area Number |
21K02858
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
高橋 暁子 千葉工業大学, 情報科学部, 教授 (20648969)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹岡 篤永 事業創造大学院大学, 新潟地域活性化研究所, 研究員 (30553458)
根本 淳子 明治学院大学, 心理学部, 准教授 (80423656)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | FD / 授業コンサルテーション / 授業事例データベース |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、高等教育におけるFD担当者による授業コンサルテーション活動を題材にした「授業事例データベース(DB)」を構築することである。開発する授業事例DBは、経験の浅いFD担当者を対象としている。対象者がコンサルテーションを担当する授業の問題点に気づくことを支援するシステムの基盤となる。授業事例DBの活用により、対象者は多様な事例に触れながら仮想的に経験を積み、同時に専門家の視点や思考過程を知ることができる。これにより、経験の浅いFD担当者の熟達化を促進する効果が期待できる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、統合型問題解決学習環境の基盤となる授業事例DBの構築である。本DBで扱う授業事例とは、現実の実践を可能な限り文章化したケース教材を意味する。本年度は、昨年度実施したインタビュー調査や現地調査に基づいてケース教材を開発した。 ケース教材の開発にあたり、2021年度に開発したケース教材(高橋ほか 2021)を「練習ケース」、本年度開発したケース教材を「実践ケース」と位置付けた。練習ケースは、(1)授業担当者視点のケース文のみである一方、実践ケースは(1)授業担当者視点のケース文、(2)上級IDer視点のケース文、(3)後日談のケース文、(4)追加情報の4点で構成している点に特徴がある。 また、開発した練習ケースおよび実践ケースを用いた教育プログラムの設計を行った。本プログラムの対象者は、大学等の高等教育機関に所属し,部局内あるいは全学のFD推進を担い,授業改善支援(授業コンサルテーション)を行う教職員を想定した。本プログラムの目標は大きく分けて2つあり、(1)授業改善提案に資する十分な情報収集ができること(2)事実に基づいてIDの視点で問題点を発見できることとした。事前学習(非同期型オンライン)として「練習ケース」を用い、ワークショップ(対面または同期型オンライン)によって「実践ケース」を用いるという方針が決まった。 高橋 暁子,根本 淳子,竹岡 篤永(2021)大学の授業を題材とした問題発見を促す練習ケース開発の試行.日本教育工学会(オンライン)2021年秋季大会講演論文集,109-110
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3年目に研究代表者がデータベースシステムのプロトタイプを開発し、分担者によって教育工学の専門家による認知的ウォークスルー評価を行う予定であった。ケース教材のプロトタイプは完成したが、システム化し、分担者による認知的ウォークスルー評価の実施まではできなかったのでやや遅れたと考えた。一方で、データベースを用いた教育プログラムの設計ができたことは、予定を超える進展であった。以上から総合的に判断するとおおむね順調に推移している。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は最終年度となるので、データベースシステムを完成させ、分担者による認知的ウォークスルー評価を行った後に、FD担当者による形成的評価を実施する。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)