Project/Area Number |
21K02864
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Reitaku University |
Principal Investigator |
中園 長新 麗澤大学, 国際学部, 准教授 (10646897)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 情報教育 / 教科間連携 / 公民教育 / 地理歴史教育 / 生成AI / 倫理 / デジタル・シティズンシップ / ELSI / 教育資源 / 学校図書館 / 歴史教育 / AI(人工知能) / ICT活用 / 人工知能 |
Outline of Research at the Start |
初等中等教育における情報教育が重視されているが、その実践は試行錯誤の段階である。本研究課題は、現在そしてこれからの初等中等教育における情報教育で活用が期待される様々な教育資源に着目し、それらを効果的に活用する方策について検討を行う。教育資源として、タブレット端末やIoT機器、人工知能等の先端技術、学校図書館等の校内施設、校内外の人的資源等の幅広い対象を検討する。 研究目的達成のため、初等中等教育における情報教育の実践事例を収集し、どのような教育資源がどのように活用されているのか、実践状況の整理を行う。その上で、各教育資源の特性を分析し、より教育効果の高い活用方策について理論的検討を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は主に、高等学校情報科に代表される情報教育と、他教科や先端技術の関わりに注目して研究を実施した。 他教科との関わりとしては、学習指導要領において教科間連携が明記されている公民科ならびに、その隣接領域である地理歴史科を主たる対象とした。各教科における必履修科目の検定教科書を入手し、そこに含まれる情報社会の扱いを分析することを通して、公民科や地理歴史科においても情報社会に対して一定の記述があり、各教科・科目の学習と密接に関連していることが確認され、情報教育を実施することが可能であることが見出された。 先端技術との関わりとしては、特に生成AIを活用することに伴う教育の変化や、我々の哲学・倫理観の変化の必要性について検討を進めた。このテーマについては技術的に発展途上であり、日々新たな技術が発表されて常識が刷新し続けている状況である。そのため今年度の研究だけでは確固たる方針等を提示するには至っていないが、技術的動向を中心に情報収集・検討を継続しており、変化し続ける中でも普遍であり続けるAI活用の本質がどこにあり、それを教育の中でどのように扱っているか、理論的検討を行っている。 なお、昨年度までに実施した学校図書館と情報教育の連携や、デジタル・シティズンシップあるいはELSIの扱い等についても継続して研究を進めている。これらのテーマについて2023年度は情報収集・資料整理と研究成果の整理を中心に行った。また、学外組織の研究会等から招待を受け、研究成果を講演することを通して、成果の社会還元を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していたものと同等程度の研究を進めることができている。研究成果に関しては、各種学会の研究会等で発表を行い、参加者と議論することでより深い考察を目指すことができている。さらに、招待講演等で研究成果を発表し、成果の社会還元を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
現時点ではほぼ当初計画通りに研究を進めることができているため、次年度も原則として計画に沿った研究を推進する。なお、これまでの研究成果により、情報教育の教育資源という視点から、公民科・地理歴史科との連携や、生成AIをはじめとするAIの発展とその背景に必要な倫理観について、今後の発展が特に期待できる見込であることから、最終年度である2024年度はこれらの教育資源を中心に研究を推進する予定である。ただし、学校図書館をはじめとするこれまでの対象についても、研究を止めるのではなく、継続的に調査・研究を実施する。
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