The effects of age-related changes in non-cognitive ability on social relationships in older adults.
Project/Area Number |
21K03013
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10020:Educational psychology-related
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Research Institution | Aichi Shukutoku University |
Principal Investigator |
坂田 陽子 愛知淑徳大学, 心理学部, 教授 (00340349)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田渕 恵 安田女子大学, 心理学部, 准教授 (70631977)
三浦 麻子 大阪大学, 大学院人間科学研究科, 教授 (30273569)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 非認知能力 / 高齢期 / 非認知能力測定課題 / 生涯発達 / 高齢者 / 社会的関係性 |
Outline of Research at the Start |
対人場面での心理社会的適応性やwell-beingに重要な働きをなすといわれる「非認知能力」の加齢変化が,高齢期の社会的関係性に及ぼす影響を検討することを目的とする。高齢者を対象とした「非認知能力」の心理学的測定法の確立,その能力の加齢変化の様相の明示,及び社会的関係性との関連の解明を目指す。縦断研究と横断研究を組み合わせ,さらに発達心理学と社会心理学の両観点から多角的に加齢変化を検討する。本研究により,介護などの高齢者とのコミュニケーションが必須である現場で生じている,身体能力や認知能力の低下と非認知能力との関連の実態把握と高齢期特有の対人問題の解決に貢献することができる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の総括的目的は高齢期の非認知能力の発達的変化の解明および測定課題,測定方法の確立であった。特に2021~2022年度で用いた課題は単純な計算課題であったが,2023年度は,課題の難易度を単純な計算課題から,算数の文章題を用いた複雑な課題まで8段階を設けた。そこでは,数値のみを使用した課題と人物が登場する文脈を付与した課題の2種類を設定した。そして,個人の非認知能力測定の課題の作成,妥当性の検証,および,他の認知課題との独立性の検証を行った。 パネルサンプルプロバイダーを用いて,18歳から75歳の男女383名を対象に,田渕ら(2022)と同様の単純計算課題について対象者ごとにランダムに実施の後,課題の選好(「どの課題が好きか」)と解答のしやすさ(「どの課題が解きやすいか」)を質問し,4種類の順位の回答を求めた。さらに今年度新たに作成した文章課題(複雑さが異なる8種類の課題)について,人物の登場の有無を条件として付与し,刺激の選好と解答のしやすさについて回答を求めた。 その結果,総じて人物の登場は複雑課題で選好されやすい傾向が認められた。また,単純な課題であれば人物無情報を選好し,難易度が上がると人物有情報へと選好が変動する人が多く見られ,逆の変動(人物有→無)は見られなかった。一方,課題の難易度に関わらず,すべての課題において人物無情報を選好する人も見られ,このような個人間の違いを発見できた。再検査再現性も確認できた。今後は個人内変動の有無を規定する要因や測定方法,生涯発達的変化について検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度から2023年度初頭にかけてコロナ感染症の影響で,高齢者や子どもに対する対面での実験実施が思うようにできなかったため,不足している対面個別データ収集を2024年度に実施する。2021から2022年度に開発した課題の再現性,妥当性の検証はでき,新しい課題の考案もできた。オンライン調査では約2000人分のデータを収集できた。課題を改訂しつつ,安定した結果を得られるようになり,2023年度の大きな目的であった,非認知能力の測定課題の開発および妥当性の検証は進んだ。一方で,対面個別実験による高齢期の特徴の抽出,高齢者に合った課題への改訂までは進んでいない。2023年度にやっとコロナ禍が明け,対面個別データの収集が可能になってきたため,2024年度も対面個別実験の充実を図ることにより,進展が期待できる。さらに個人の実行機能レベルや特性などとの関連性の検証も進める。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は2023年度に開発した「非認知能力測定課題」をブラッシュアップするとともに,高齢期の特徴を若齢成人や幼児期と比較することでより鮮明に抽出する。そのうえで,高齢者に負荷をかけずに測定できる「非認知能力測定課題」を作成する。特に2023年度はオンライン調査中心であったので,2024年度は対面個別実験を中心に実施する。また開発された課題と他の能力との関連性や独立性を検証することに焦点を当てる。以下の3点を高齢者の対面個別実験にて重点的に実行する①非認知能力と他の認知能力(他者理解課題(比喩・皮肉テスト(MSST)等)および実行機能テスト(Stroop課題,Trail Making Test, 数字の逆唱等)との関連や独立性を検証する。②非認知能力と社会的関係性(Big5,心の理論課題,共感性尺度(IRI-J), 社会的スキル尺度(Kiss-18)等)との関連を検討する。③非認知能力の生涯発達的変化を検討するため,幼児を対象に非認知能力測定課題について対面個別実験を行い高齢者との比較を試みる。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)