Project/Area Number |
21K03088
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10030:Clinical psychology-related
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
坂本 麻衣子 佐賀大学, 医学部, 准教授 (10720196)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松下 修三 熊本大学, ヒトレトロウイルス学共同研究センター, 特任教授 (00199788)
山之内 純 愛媛大学, 医学部附属病院, 准教授 (10423451)
中田 浩智 熊本大学, 病院, 准教授 (40628492)
山口 武彦 公立諏訪東京理科大学, 工学部, 准教授 (50713442)
南 留美 独立行政法人国立病院機構九州医療センター(臨床研究センター), その他部局等, その他 (80333516)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 認知機能 / IADL / HAND / 行動エラー / VR / 認知機能検査 / IADL検査 / スクリーニング |
Outline of Research at the Start |
HIV感染者の25-50%がHIV関連神経認知障害(HAND)を持つという報告があるが, HIVが慢性病となり, 患者の高齢化を考慮すると, HANDの中でも最も軽度な無症候性神経心理学障害(ANI)の段階での早期診断・早期介入が重要となる。本研究では, HANDの早期発見のために申請者が開発したタッチパネル版認知機能・IADLスクリーニング検査システムを用いて, 診断に必要となる標準値モデル・アルゴリズムの開発を行う。また, マイクロエラーという新しい行動分析指標やアイトラッキングなどの斬新な行動計測技術を使用し, HIV感染者の行動の特徴やエラー解析を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の3年目となるR5年度の目標は、開発した、HIV-associated Neurocognitive Disorders (HAND)スクリーニング検査を健常者とHIV感染者に実施してもらい、最新のアイトラッキング・システムを用いて、HAND診断のついているHIV感染者の見ている対象物や、次の動作に移るまでの反応時間が、健常者とどのように異なるか、動作エラーを発見し解析することであった。まずは、VRに搭載したスクリーニング検査を健常者に実施してもらい、動作指標のデータを収集していたが、VR版の検査システム開発に、予想以上に時間がかかったり、不具合が発生したため、その改善を行うのにかなりの時間を要した。データを収集する対象を若い健常者に絞り、エラーが発生する際の動作の特徴を解析したところ、エラー発生の前後で瞬きが増加することや、正しい対象物を選択する際に躊躇が見られることなどが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度、HIV感染者にも検査を実施し、視線や瞬きを含めたエラー動作の評価を行う予定であったが、開発したスクリーニング検査を、アイトラッキングシステムを搭載しているVR版に移行し、その検査を改善することに予想以上に時間がかかったことから、そこまで至らなかった。健常者はもちろん、患者さんからのデータ収集においては、VR装着時の不快感や酔いを最小限にとどめないといけないので、検査の改善や実施を慎重に行うことが当然であることから、多少の遅れは想定内で仕方がないと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、HIV感染者に検査を実施し、エラーの頻度やその際の動作の特徴を、特に瞬きやゲイズプロットなどの観点から評価していく予定である。そのデータを健常者と比較し、HIV感染によって集中力が低下している患者のエラー動作に特徴があるのか検証する予定である。エラーが発生する際、あるいは、エラーを起こさなくても非効率的にタスクを処理している際の動作の特徴が見えてくれば、日常生活におけるサポートに繋げていけるのではないかと考える。
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