Project/Area Number |
21K03127
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10040:Experimental psychology-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大塚 幸生 京都大学, 人間・環境学研究科, 特定研究員 (90599987)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 視覚統計学習 / 時間知覚 / 空間認知 / 意識 / 無意識 / 物体認知 / 実験心理学 / 空間知覚 / 無意味図形 / 統計学習 / 時空間認知 / 時間管理 / ワーキングメモリ / 神経科学 |
Outline of Research at the Start |
古くから人は,何度も繰り返す天体の動きから1日の時間の流れや自身の位置を認識してきた。本研究では,規則的に繰り返す情報の学習という観点から,エピソード記憶の形成で重要となる時間と場所の認知の仕組みおよびその仕組みを支える脳領域を明らかにする。また,時間および場所の規則性の学習と個人の時間管理や視空間ワーキングメモリとの関連性を調べることで,個人差の要因が時空間認知に及ぼす影響を検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,統計的規則性の学習という観点から,エピソード記憶の形成で重要となる時間と場所の認知メカニズムおよびその神経基盤を解明することを目指している。2023年度は,昨年度に引き続き物体が呈示される時間および場所に規則性が存在する場合に,これらの情報に基づいて規則性を学習できるか否かを検討した。 実験では,参加者は3つの物体の呈示順序,呈示時間,出現場所が常に一定であるトリプレット刺激列を観察した。その後のテストでは,参加者は直前に観察していた刺激列に出現したトリプレットと刺激列としては出現しなかったフォイルを弁別する強制選択課題に取り組んだ。また,学習の際の規則性への気づきの有無とテスト課題における確信度評定を用いて,物体の時間や場所の規則性に対する意識を測定した。 実験の結果,規則性を持たないフォイルと比較して,物体の呈示時間および場所に規則性があるトリプレット,物体の場所のみに規則性があるトリプレット,物体の呈示時間のみに規則性があるトリプレットいずれも選択される割合が高いことが示された。さらに,物体の呈示時間のみに規則性があるトリプレットと比較して,物体の場所に規則性があるトリプレットの方が選択される割合が高い傾向が見られた。しかしながら,テスト時におけるこれらの情報の組み合わせを変えると学習効果および規則性に対する意識に違いが見られた。これらの結果は,人間は物体の時間や場所の情報に基づいて規則性を抽出・学習し,視覚場面の物体を認識している可能性を示唆している。 今年度は,Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognitionにて研究成果を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度に引き続き3年目も行動実験を実施したために,行動実験の研究は順調に進んでいる。しかしながら,計画していた視覚統計学習の神経基盤を検討する実験は実施できなかった。そのため,2023年度は次年度にfMRI実験を実施するための準備を整えることに努めた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は3年目までに得られた行動実験の結果を基に,時間と場所の情報に基づく規則性の学習を支える神経基盤を検討する。
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