Influence of mass media on the attractiveness standards of face and body shapes: Investigation using perceptual adaptation
Project/Area Number |
21K03129
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10040:Experimental psychology-related
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
森川 和則 大阪大学, 大学院人間科学研究科, 教授 (70312436)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富田 瑛智 関西国際大学, 心理学部, 講師 (90724295)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 顔 / 魅力 / 順応 / 目の大きさ / マスメディア / 知覚 / 体型 / 魅力度 / 知覚的順応 |
Outline of Research at the Start |
どのような顔や体型が魅力的とされるかは文化や流行の影響も受ける。日常的にマスメディアを通して頻繁に見る顔・体型がプロトタイプとなり魅力の基準となる可能性はまだ実証されていない。例えば日本では目の大きい女性が魅力的とされ、その原因として目を非常に大きく描く日本のマンガ・アニメなどの影響が考えられるが憶測に過ぎない。本研究は、このような文化的影響は知覚的順応効果 (perceptual adaptation) の一種であるという仮説を立て、心理学実験による測定を用いて実証しようとする。社会的動物である人間にとって最も重要な社会的刺激である顔・体型の知覚のしくみの解明に寄与することを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
漫画材料を読ませることで人物に目の大きさに順応させる実験を行なう計画であったが、漫画材料の作成段階で依頼した漫画家と研究者(筆者)との間で作風・制作方針に関する齟齬が生じ、どうしても合意に達することができなかったため、依頼を解消することになった。そのため、一からやり直さねばならなくなり、現在は漫画材料の構想を再検討中であり、新たに漫画家を探しているところである。研究計画は大幅に遅れてしまったので、やむなく研究期間の1年間の延長を申請した。科学的厳密性を追求する研究者と独自の作風を持つアーティストとのコラボレーションの難しさを今更ながら痛感している。 他方で、顔の魅力度と錯視に及ぼす観察距離の効果に関する実験は遂行し、化粧の種類(アイシャドウ、マスカラ、アイライン)ごとに効果が見る距離によって異なるという複雑な交互作用を発見した。具体的には、アイシャドウは遠距離から見る際に大きな効力を発揮するが、アイラインは逆に近距離での効果が大きい。マスカラは遠距離でも近距離でもほぼ同等に効果を発揮する。この研究成果は今年度の日本顔学会大会で発表する予定である。 さらに、衛生マスクの着用が顔の知覚に及ぼす錯視効果(目の大きさ錯視、小顔錯視、顔肌の明るさ錯視など)を様々な実験で検証した研究は既に英語論文として書き上げ、国際ジャーナルに投稿中である。また、化粧に夜目の傾き錯視に関する別の研究成果を2023年8月のヨーロッパ視知覚学会にて発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
漫画材料を読ませることで人物に目の大きさに順応させる実験を行なう計画であったが、漫画材料の作成段階で依頼した漫画家と研究者(筆者)との間で作風・制作方針に関する齟齬が生じ、どうしても合意に達することができなかったため、依頼を解消することになった。そのため、一からやり直さねばならなくなり、現在は漫画材料の構想を再検討中であり、新たに漫画家を探しているところである。研究計画は大幅に遅れてしまったので、やむなく1年間の延長を申請した。科学的厳密性を追求する研究者と独自の作風を持つアーティストとのコラボレーションの難しさを今更ながら痛感している。
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Strategy for Future Research Activity |
1年間の研究期間延長を申請したので、実験で用いる漫画材料を新たに制作するところから再スタートし、インターネット実験までやり遂げる予定である。それに先立ち、実験で用いる漫画材料の脚本を練り直し、顔刺激と目の大きさのコントロールをより厳密に行えるよう考案する。漫画家に作画を依頼する際の打ち合わせをより慎重に行う。実験に適した漫画材料が完成すれば、あとは比較的スムーズに進行すると予想している。
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Report
(3 results)
Research Products
(15 results)