Project/Area Number |
21K03139
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10040:Experimental psychology-related
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
谷内 通 金沢大学, 人文学系, 教授 (40324058)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | アカハライモリ / 食物嫌悪条件づけ / 条件性場所忌避 / CS-US間隔 / 分化条件づけ / 記憶 / 古典的条件づけ / ラット / キンギョ / 潜在制止 / 注意 / ワーキングメモリ / 放射状迷路 |
Outline of Research at the Start |
情報の必要性に応じて選択的に注意や記憶処理を制御する認知過程の起源について,両生類であるアカハライモリを中心とした検討を行う。アカハライモリについて,古典的条件づけにおける潜在制止現象,CS-US間隔等の諸現象の検討し,ラットの知見と比較する。また,アカハライモリにおいて,放射状迷路課題の学習可能性,系列位置効果,指示忘却現象を検討し,ラット,カメ,キンギョと比較を行うことにより,ワーキングメモリの存在とその能動的制御過程の進化に関する理論的検討を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
アカハライモリにおける食物嫌悪条件づけについて,昨年度までに予備的な結果を得ていた以下(1)(2)の知見について,確証を得た。(1)条件刺激CSである食物と,無条件刺激USである塩化リチウム溶液提示までの遅延時間を0時間,6時間,24時間とすると,6時間までの遅延は条件づけ強度を低下させないことを確認した。また,0時間,6時間,24時間条件ではいずれも亜鉛かリチウム溶液の提示を受けたことから,0時間及び6時間条件におけるCS食物摂取の低下は,毒物誘発性新奇忌避では説明不可能であり,真の食物嫌悪条件づけの成立を示す証拠であると考えられる。(2)2種類の食物CSの一方に塩化リチウム溶液を提示し(CS+),他方には生理食塩水を提示する(CS-)分化条件づけにおいて,CS-US間隔が0時間の群と24時間の群を比較した。その結果,0時間群だけでなく24時間群でも摂取量が有意に低下した。これらの結果は,アカハライモリの食物嫌悪条件づけで分化条件づけが成立すること,24時間のCS-US間隔でも食物嫌悪条件づけが生じることを示す知見である。新たに,(3)塩化リチウム溶液の提示が,食物以外の文脈刺激に対して条件づけられるか検討した。長方形の水槽の床と壁について,半分は白いなめらかな素材,他方は緑の凹凸のある素材とした。いずれかの区画で塩化リチウム溶液を投与して24時間後に他方の区画で生理食塩水を投与した。各3回の提示後のテストでは,塩化リチウムの投与後に留められた区画を有意に避ける傾向が示され,条件性場所忌避が成立することが示された。(4)回転刺激をUSとした食物嫌悪条件づけを検討するための実験事態の構築を進めた。(4)ラットの放射状迷路遂行における長時間保持について,72時間までの保持を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アカハライモリにおいて長時間のCS-US遅延条件下で食物嫌悪条件づけが成立すること,およびア分化条件づけが成立することを確証するデータを得た。さらに,食物嫌悪条件づけを嫌悪感が媒介する可能性を検討するための前提となる条件性場所忌避を成立させる条件を発見した。回転刺激をUSとした食物嫌悪条件づけを検討するための実験事態の構築を進めた。一方で,ワーキングメモリ過程を検討するための迷路学習については,これを確立するための取り組みは行ったものの,研究成果となる実験データを得るには至らなかった。一方で,基礎となるラットの放射状迷路遂行と長時間保持について新たな知見を得た。総合的に見ると概ね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
一昨年度までに,CS先行提示による潜在制止および知覚学習について検討するための前提となる事実を確認できていることから,アカハライモリにおける知覚学習の検討を進める。回転刺激をUSとした食物嫌悪条件づけについて確認を行い,成立した場合には,塩化リチウムをUSとした食物嫌悪条件づけの回転刺激による復位効果(reinstatement)を検討する。アカハライモリと魚類の放射状迷路学習について学習実験法を確立する。
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Report
(3 results)
Research Products
(24 results)