Application of saturated structures to the study of finite model theory
Project/Area Number |
21K03336
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 12030:Basic mathematics-related
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
坪井 明人 筑波大学, 数理物質系(名誉教授), 名誉教授 (30180045)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 耕太 筑波大学, 数理物質系, 助教 (50722485)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | モデル理論 / ランダム構造 / ランダムグラフ / 彩色 / 有限数学 / 一様列 / 数理論理学 |
Outline of Research at the Start |
有限モデル理論の研究対象は有限構造の無限クラスである.一つの有限構造に対してコンパクト性を用いて拡大構造を作ることはできない.しかし各構造が有限であっても,それらが無限クラスを構成していれば,コンパクト性が適用可能である.この手法を用いて,問題を見通しよく議論をして,有限モデル理論に関連する新たな知見を得ることを目的とする.
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Outline of Annual Research Achievements |
モデル理論においては,グラフとは2変数述語Rによって書かれた構造であり,対称性と非反射性を有するものとして扱うことが通常である.この場合Rを満たす2点は辺が存在すると考える.ランダムグラフは,すべての有限グラフのクラスのフライセ(Fraisse)極限として定義される.直観的にはすべての有限グラフをランダムに貼り合わせてできる可算無限構造となる.ランダムグラフGの辺に対する(有限色による)彩色が与えられたとき,Gのジェネリックな部分構造H(すなわちGと同型になる誘導部分グラフ)で単色のものがあるかどうかという問題を考えたとき,単色のジェネリック部分構造を持たないケースが知られている.本研究では,いかなる場合に単色ジェネリック部分構造が存在するかについて考察を行い,それがShelahの定義した強い意味の順序性(SOP,strict order property)と非常に関連性があるという結果を得た. 具体的には次の結果を得た: 結果:Gを可算ランダムグラフとする.また辺の有限彩色が与えられているとする.ただし,辺の有限彩色とは,有限個の互いに素な述語R1,...,Rnの和としてRを表現することを指す.このとき,次は同値である: 1.Gのジェネリック部分構造Hで,単一彩色のものが存在する.すなわちH上ではR=Rkとなるkが存在する. 2.Gの任意のジェネリック部分構造Hに対して,更なるジェネリック部分構造Kであって,Kの拡張言語における理論がSOP(strict order property)を持つものがある.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究では有限構造の解析に無限構造を利用することが主眼としてある.ランダム構造はそのような目的として使う.無限構造で得られた結果を有限構造に戻す段階では概ね当初考えていた方法を利用できているが,更なる発展のためには,より新しい発想が必要になると考えている.このため少し時間が必要になっている.
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Strategy for Future Research Activity |
今後はランダム構造における自己同型写像のorbitの個数について研究を行いたいと考えている.このため,自己同型群に関する知見を多く有する研究者との共同研究なども視野に入れたいと考える.
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Report
(3 results)
Research Products
(12 results)