Project/Area Number |
21K03661
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 17020:Atmospheric and hydrospheric sciences-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
坂崎 貴俊 京都大学, 理学研究科, 准教授 (70723039)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 康平 気象庁気象研究所, 全球大気海洋研究部, 主任研究官 (10636038)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 自由振動 / 地上気圧 / 再解析 / ペケリスモード / 大気再解析 / 赤道波 / 準二年周期振動 / トンガ噴火 / Lamb波 / 再解析データ / 熱帯成層圏 / 大気波動 / 気候モデル |
Outline of Research at the Start |
自由(共鳴)振動は力学系の最も基本的な振動であり、楽器が音色を生み出す仕組みとして知られるなど身近な現象である。代表者は最新の研究で地球大気の自由振動に注目し、これまで知られてきたよりも遥かに多くのモードが現実大気に存在することを示した。本研究はその発展として行われるものである。これら自由振動は理論上、一度励起されれば(減衰がなければ)半永久的に持続する運動である。一方現実には、何らかの強制と何らかの減衰のバランスで強弱を繰り返しながら存在している。しかし、この「何らか」が一体何なのか分かっていない。本研究では、データ解析と数値シミュレーションを用いてこの問題を解き明かすことを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、観測データ・気候モデルデータの統合解析と数値シミュレーションの実施により「自由振動はどのように生成・消失するのか?」という問題の解決を 通じて、大気の素過程について理解を深めることを目的としている。その研究を進めていく過程で以下の課題に気づき、昨年度から継続的に取り組んでいる。
生の観測データを用いた自由振動モードの同定:研究代表者がこれまで自由振動モードの同定に成功した一連の研究(Sakazaki & Hamilton,2020; Watanabe et al., 2022)では、観測データを数値モデルに同化して得られるデータセット(再解析データ)を主に用いてきた。しかし、このデータに現れる自由振動がど れだけ生の観測データの変動を反映しているかは定かでなかった。今回新たに、時空間的に非均一な生の観測データだけから自由振動モードを同定する手法を考 案し、全球地上気圧データに適用したところ、生のデータにも自由振動モードの変動が現れていることを明らかにした。上記の結果は昨年度に既に得ていたものであったが、手法の再検討、誤差の評価などに時間を費やしており、ジャーナル論文としてまとめるのに時間がかかっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上記に記述した通り、結果について手法の見直しが必要であることが分かり、解析のやり直しや誤差評価に予想以上に時間を費やした。またライフイベント発生による時間的制約も一要因であった。
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Strategy for Future Research Activity |
生の地上気象観測データを用いた自由振動モードの同定に関する研究について、なるべく早く(上半期中が目途)ジャーナル論文にまとめて投稿する。また、幾つかの国際学会(AOGS2024など)において発表を行う。
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