Project/Area Number |
21K03737
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 17050:Biogeosciences-related
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Research Institution | Fukui Prefectural University |
Principal Investigator |
河部 壮一郎 福井県立大学, 恐竜学研究所, 准教授 (50728152)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 正輝 福井県立大学, 恐竜学研究所, 准教授 (30713739)
田上 響 福岡大学, 理学部, 助教 (30578787)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 恐竜 / 脳 / 形態 |
Outline of Research at the Start |
様々な脳形態の見られる恐竜の中でも、特に頭骨形態の多様な角竜と鳥脚類において、頭骨形態と脳形態が互いに与え合う影響を定量的に評価し、恐竜における脳形態の多様性を生み出した要因を探る。CTスキャナなどを用い、脳形態と頭蓋を構成する骨の変異パターンを解析したうえで、脳と頭骨の共変化パターンを検証する。また現生主竜類のワニや鳥類との比較により、角竜と鳥脚類の脳形態の特異性、あるいは主竜類の脳の共通性をともに解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、様々な脳形態が見られる恐竜の中でも、特に頭骨形態の多様な角竜と鳥脚類において、頭骨形態と脳形態が互いに与え合う影響を定量的に評価し、どのような脳と頭骨の形態的共変化がおこったのか検証することで、「恐竜における脳形態の多様性を生み出した要因を明らかにすることを目的としている。 本年度は鳥脚類プロサウロロフス、ヒパクロサウルス、角竜類トリケラトプスなどの頭骨のCT撮影を行った。標本の保存状態から、頭骨内部器官が明瞭に観察できないものがいくつかあり、特に脳エンドキャストの復元を行えるデータを得ることができなかった。しかし、脳神経や血管神経管、内耳などの復元はいくらか可能なため、これらの器官の復元および解析を開始した。 頭骨外部形態の解析については、昨年度に行ったトカゲ類頭骨における解剖学的ネットワーク分析の結果内容を学術誌に発表することができ、トカゲ類での共通したモジュールパターンを見出した。また、本手法を恐竜類にも適応できることを確認した。しかし、本手法は極めて保存状態のよい頭骨標本を必要とすることが昨年度からの課題であったため、代替的な解析方法の検討も継続してあわせて行っている。解剖学的ネットワーク分析に代わるものとして、幾何学的形態計測が現実的な候補の一つと考えられるため、予備的に現生鳥類のデータを用いた解析を開始している。現在は、簡易的に標識点を設定した解析のみを行っているが、今後は解析の精度を高めながら適応範囲を広げていく必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予定している国内標本のCT撮影はおおむね実施できているが、今年度取得したデータに関しては脳形態を復元できるほどの保存状態のものではないものがほとんどであった。また、北米標本については、まだ借用ができておらず解析を開始できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
海外標本の借用、データ取得に関して、標本管理側との連絡は継続的に行っており、2023年度にはデータを取得できる見込みとなった。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)