Project/Area Number |
21K04008
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 21010:Power engineering-related
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Research Institution | Tokyo City University |
Principal Investigator |
土方 規実雄 東京都市大学, 理工学部, 講師 (70710507)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 同期電動機 / リラクタンスモータ / バーニアモータ / 高速回転 / 電動機 / 同期機 / 磁気変調 |
Outline of Research at the Start |
本研究は,回転磁界より回転子が速く回転する,これまでにない新しい高速モータの開発を目的としている。従来の同期モータは,回転子が回転磁界と同じ速度に同期して回転することでトルクを発生している。一方で,提案するモータは固定子と回転子の歯数の組み合わせによってモータ自身が磁気ギアのような効果を生じ,回転子が回転磁界より速く回転する増速の効果を得ることができる。本応募課題では,提案するモータについて,(1)回転の原理および発生するトルクの解析的検討,(2)有限要素法解析と実機試験によるトルクの検証,(3)実用化に向けた性能向上の基礎的検討,の実施を計画している。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,回転磁界より回転子が速く回転する,これまでにない新しい高速モータの開発を目的としている。従来の同期モータは,回転子が回転磁界と同じ速度に同期して回転することでトルクを発生している。一方で,提案するモータは固定子と回転子の歯数の組み合わせによってモータ自身が磁気ギアのような効果を生じ,回転子が回転磁界より速く回転する増速の効果を得ることができる。本応募課題では,提案するモータについて,(1)回転の原理および発生するトルクの解析的検討,(2)有限要素法解析と実機試験によるトルクの検証,(3)実用化に向けた性能向上の基礎的検討,の実施を計画している。 2021年度においては、提案モータの特性に関する解析的検討を行うとともに、その性能を実証するために電動機試験を予定していた。しかし、コロナ禍により電動機試験の実施が一部にとどまっている状況であった。 2022年度においては、有限要素法解析によって提案モータのトルクや効率などの特性を明らかにした。また、コロナ禍により実施の遅れていた提案モータの電動機試験を20,000 r/minまでの範囲で実施した。その結果、提案モータの試作機がおおよそ有限要素法解析の結果通りの性能を有していることが確認できた。また、トルクについては2021年度の解析的な検討によって得られていた理論式と良い一致をすることが確認できた。提案するモータのトルクは、従来の同期リラクタンスモータと同様に突極比が重要なパラメータであること、トルクを表す式は従来の同期リラクタンスモータとほぼ同形で、係数としてZR/pが掛かった形になることを解析・実験の両面から確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍により,2021年度の実験室の使用が大幅に制限されたために計画に遅れが生じている。 当初の予定において2021年度には,(1)提案する増速形バーニアモータの解析的検討,(2)提案モータの性能を評価するための電動機試験ベンチの製作,(3)実機試験による提案モータの性能評価,を実施予定であった。これらのうち,2021年度終了時点で(1)と(2)が完了し,(3)が未完了であった。このことによって、当初の予定が全体的に後ろ倒しになっている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度においては、コロナ禍により実施が遅れている電動機試験を進めるとともに、実用化に向けた性能向上のための検討を行っていく。2022年度の実験結果や解析の結果をもとにして、有限要素法を用いた電磁界解析によって出力や効率の向上のための構造の最適化を行う。構造の最適化にあたっては、遺伝的アルゴリズムなどを取り入れ、計算にかかる時間を短縮することでコロナ禍による遅れを取り戻していきたい。構造の最適化や機械設計が早期に完了した場合は、2号試作機を制作し、その性能を評価する。
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