Research on the coordination between physical space and cyber space in next-generation cities
Project/Area Number |
21K04293
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 22050:Civil engineering plan and transportation engineering-related
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
森本 章倫 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (30239686)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北野 尚宏 早稲田大学, 理工学術院, 教授(任期付) (20378524)
高山 宇宙 大阪産業大学, 工学部, 講師 (80844290)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | スマートシティ / コンパクトシティ / サイバー空間 / フィジカル空間 / デジタルツインシティ / 都市計画 / 次世代交通 |
Outline of Research at the Start |
超スマート社会を具現化したスマートシティの実現は、ICTの進展が人々の生活や交通環境へ多大な影響を及ぼす。特に我が国が目指してきた持続可能な次世代都市であるコンパクト+ネットワークの都市構造に対して、どのような影響を及ぼすか不明瞭である。そのためICTの進展が実空間に与える影響を分析して情報を扱うサイバー空間と実空間を有するフィジカル空間の相互関係を明らかにし、両者の空間像を融合することは喫緊の課題である。本研究は、スマートシティの取組が都市や交通へ与える影響を踏まえ、持続可能な都市空間のあり方を定量的なデータに基づき探求することを目的とし、デジタルツインシティの構築と実務的な横展開を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
情報通信技術ICTの活用は様々な分野で生活や交通環境の改善に貢献する一方で、実際の都市構造や交通に影響を与え、フィジカル空間自体の変化を余儀なくされる。今後のスマートシティの進展が、これまで我が国が目指してきたコンパクト+ネットワークの都市構造に対して、どのような影響を及ぼすか不明瞭である。そのため、超スマート社会を具現化したまちづくりを行う上で、情報を扱うサイバー空間と実空間を有するフィジカル空間の相互関係を明らかにすることは、学術的および実務的に喫緊の課題となっている。本研究の目的は「スマートシティの取組が実空間に与える影響を定量的に把握すること」にある。そのうえで、持続可能な都市空間のあり方を定量的なデータに基づき探求し、デジタルツインシティの構築と実務的な展開を目指している。 令和3年度は「フィジカル空間とサイバー空間の都市モデルの比較検証」を行い、都市OSを前提とした都市解析システムを実用化する上での課題を整理した。 令和4年度は「サイバー空間がフィジカル空間へ与える影響の定量化」を行った。具体的には宇都宮市を対象にMaaSの導入が実際の都市内の人口分布に与える影響を把握した。まず、MaaS 導入による都市内人口分布の変化を推計可能な立地均衡モデルを構築した。そのうえで、宇都宮市における政策シミュレーションを行った結果、市内の鉄道・LRT・バス・シェアサイクルを対象としたパッケージ型MaaSを導入した場合、趨勢ケースと比較して郊外の人口が中心地に集約され、僅かながらMaaSの導入はコンパクトシティ化に貢献することを示した。情報通信技術ICTを活用したMaaSは上手に活用することで、フィジカル空間における土地利用誘導の可能性があることが定量的に示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究はフィジカル空間とサイバー空間が相互連携する理想的な都市モデルとして「デジタルツインシティ」の構築を目指した検討を行っている。令和3年度は「フィジカル空間とサイバー空間の都市モデルの検証」を行い、コンパクトシティとスマートシティの二つの都市モデルの相互連携と、それを支える都市OSが重要であることを示した。令和4年度はサイバー空間の整備がフィジカル空間に与える影響を整理することに主眼を置いた。調査対象として宇都宮市を取り上げて、新たな交通土地利用モデルを構築し、情報通信技術ICTによる交通機関連携策(ここではMaaS)が将来の人口分布に与える影響を分析した。その結果、MaaSの実施によって都心部の人口が増加することを確認できた。当初目標であるサイバー空間がフィジカル空間に与える影響の定量化が実施できたため、総じて「順調に進展」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
<令和5年度:デジタルツインシティの構築と将来像の可視化>研究計画の最終年として、フィジカル空間とサイバー空間の融合を実現するデジタルツインシティの構築を目指して、3D都市の可視化を行う。サイバー空間上に都市を再現した3 次元モデルを構築し、サイバー空間でのシミュレーションを基にフィジカル空間における市民との合意形成や都市計画の立案を支援する。なお、研究対象地域として2023年8月に開業予定の宇都宮市のLRTを中心に調査や分析を行い、市民の意識を把握する。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)