自動車運転の技量評価を通じた安全運転マネジメント手法に関する研究
Project/Area Number |
21K04304
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 22050:Civil engineering plan and transportation engineering-related
|
Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
高田 和幸 東京電機大学, 理工学部, 教授 (30282867)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩井 将行 東京電機大学, 未来科学部, 教授 (30458971)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
|
Keywords | 高齢運転者 / 運転挙動 / 急制動 / 安全運転マネジメント / アプリ開発 / 走行挙動 / 異常運転検知 / 運転挙動解析 / 異常検知 / 効果検証 |
Outline of Research at the Start |
高齢運転者が引き起こす交通事故が大きな社会問題となっている.予防安全や自動化運転の技術は,事故発生を完全に防ぐものではないことから,今後も運転者への安全運転啓発が必要である.特に身体機能に低下をきたす高齢者においては,運転状況をモニタリングし,安全向上に向けた適切な対応を図る安全運転マネジメントが有効と考えられる. そこで本研究では,走行挙動観測・異常運転検知・運転技量評価を行い,その結果を被験者にフィードバックして自身に運転技量を認知して頂く.認知レベルの向上が,安全運転への関心を高め,その結果,適切な対応(安全運転,自動車の利用抑制,運転免許自主返納など)に結び付くことを検証する.
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,高齢者による自動車運転事故に問題に着目した.自分自身の運転の仕方の理解が,安全運転への動機づけとなり,安全運転に結びつくことの検証を行った.計16名の高齢者の方に実験に参加して頂き,4カ月に渡り走行挙動を観測させて頂いた.観測に際しては,運転挙動観測アプリを作成し、高齢者にとって操作性が高くなる工夫を施した。 観測データから,交差点部の走行データを抽出して運転技量を評価した.本研究では,急アクセル,急ブレーキ,急ハンドル,速度超過,一時不停止の発生回数を計測し,交差点通過回数で基準化した発生割合に基づいて評価した. 次に,評価結果を冊子の形でお渡しし,ご自身の運転の実態をご確認頂いた上で,安全運転の動機づけ兼ねたアンケートを実施した.運転-->評価-->確認-->安全運転啓発の作業を繰り返す「安全運転マネジメント」を実施した.およそ1か月おきに評価結果をフィードバックし,その際,伝える内容や伝え方を変更した. また「安全運転マネジメント」の効果検証を行った.効果検証は,平均値の差のt検定や,t値を個人属性で説明するモデル推定,効果量算出とロジスティック回帰モデルの推定を通じて行った.結果として,急ブレーキと急ハンドル,速度超過の発生割合が低下していることが確認され,安全運転マネジメントの有効性が検証できた.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
安全運転マネジメントの効果検証については,層別解析で実施することを想定していたが,観測実験の参加対象者が高齢者であったということ,またコロナ禍が継続していたことから,層別解析に足る数の被験者を集められなかった. そのため,効果検証については,基本的な手法ではあるが,平均値の差の検定や,操作変数法を適用して行った.
|
Strategy for Future Research Activity |
数カ月の間の運転挙動データを収集することができた. これまでは急制動の発生回数に基づいて運転を評価したが,今後は,より強い急制動を異常運転として検知することを行い,実験参加者に別の観点からの評価結果をお戻しして,安全運転マネジメントを継続する予定である.
|
Report
(2 results)
Research Products
(6 results)