道路空間移動時の視覚的注意のメカニズム解明に向けた実験的検討
Project/Area Number |
21K04309
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 22050:Civil engineering plan and transportation engineering-related
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Research Institution | Akita National College of Technology |
Principal Investigator |
長谷川 裕修 秋田工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (00533374)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | 交通安全 / 通学路 / 視覚的注意 / 仮想現実 / 興味関心領域 / 交通安全教育 / 歩行者 / 生活道路 / 生理指標 / バーチャルリアリティ |
Outline of Research at the Start |
本研究は,視覚からの大量の入力情報を取捨選択して,適切な対象に注意を向ける働きに大きく寄与する視覚的注意のメカニズムが道路空間においてどのような対象に対してどのように働くのかを明らかにすることを目的とする. 具体的には,1)実道路環境での視線・眼球運動計測実験を実施し,この結果をもとに注意を惹きやすい対象を特定する. 2)実験条件をコントロール可能なバーチャルリアリティ(VR)環境での視線・眼球運動・その他生理指標計測実験を実施し,この結果と注意を惹きやすい対象との時系列的な関係性から注意のメカニズムがどのように働くかを解明する.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,視覚からの大量の入力情報を取捨選択して,適切な対象に注意を向ける働きに大きく寄与する視覚的注意のメカニズムが道路空間においてどのような対象に対してどのように働くのかを明らかにすることを目的とする.具体的には,1)実道路環境での視線・眼球運動計測実験を実施し,この結果と撮影画像から推定した顕著性マップによって注意を惹きやすい対象を特定する.2)実験条件をコントロール可能なVR環境での視線・眼球運動・脳活動等の計測実験を実施し,この結果と注意を惹きやすい対象との時系列的な関係性から注意のメカニズムがどのように働くかを解明する. 当該年度においては,(1)VR空間内に構築した道路空間内において歩行者が標識・道路鏡など動かないもの(不動物)と車両・自転車などの動くもの(可動物)をどのように注視しているのかを,それぞれを興味関心領域(Area of Interest, AOI)としてAOI分析を行い,定量的に評価した.その結果,積雪と可動物が同時に存在する場合に,不動物への注視が有意に増えることが明らかとなった.また,(2)通学路を360度カメラで撮影し交通安全教育受講中の視線データについても分析を行い,VR教材と写真教材では視線挙動に違いがあることを明らかにした.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当該年度における当初の目標としていた,特定した対象がどのようなメカニズムに基づいて注意を惹いているのかを解明するには至らなかったため,やや遅れている,と評価した.
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Strategy for Future Research Activity |
現在までの進捗状況において述べた通り,やや遅れている. この原因としては,脳活動計測装置によって収集したデータを用いた分析が停滞していることにある.データの基本的な取扱い方(フィルタリング等の前処理)については目途が付いたため,引き続き分析を進めたいと考えている.
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)