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ウエアラブルデバイスを用いた職業ドライバー向けの安全と健康システムの開発

Research Project

Project/Area Number 21K04310
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 22050:Civil engineering plan and transportation engineering-related
Research InstitutionDepartment of Clinical Research, National Hospital Organization Kyoto Medical Center

Principal Investigator

荏原 太  独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究員 (90424647)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 坂根 直樹  独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究室長 (40335443)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Keywords交通工学 / 交通事故 / ウェアラブルデバイス / 睡眠時無呼吸症候群 / 両立支援 / 健康経営 / ゲーミフィケーション / AI診断 / IoT / 安全工学 / IoT モニタリング / ウエアラブルデバイス / 深層学習 / 就労と治療の両立支援
Outline of Research at the Start

トラックやバスの運転手=職業ドライバーは不規則な勤務形態や不健康な生活習慣のために交通事故や心血管リスクが著しく高い。そこで、ウエアラブルデバイスとスマートフォンアプリを用いた職業ドライバー向けの安全システムを開発する。
データは産業医と主治医が共有しドライバーの生活習慣をより健康な行動にみちびくことが本研究の最終目的である。
具体的方法は、ウエアラブル機器を用いて勤務時間外を含む睡眠と疲労度の判定、クラウド上で一元化、産業医と主治医に日々の情報を提供、医師が介入するタイミングと内容を最適化し、安全と健康を守るプログラムの開発である。

Outline of Annual Research Achievements

具体的内容
事業者およびドライバーへのヒアリングを行い、ウェアラブルデバイスの選定とデータ取得のためのアプリを作成し学会で発表した。2年目に計画したCPAP治療中のドライバーへの行動科学的効用の調査を多施設研究で行うため研究説明を行ったところ、睡眠データが雇用者側に通知され個人の不利益とならないよう求められたためプログラムを変更した。データ収集の匿名性と行動変容を促すための双方向性およびグループダイナミズムを担保しながら3年目はパイロットスタディを行った。
意義
ヒアリング調査から、運行への意識・権威勾配・深夜運行と職務内容および時間帯の違いにより事故予防の取り組み姿勢はドライバー毎に異なることが判明した。他の車両運転業務と比較するとバスドライバーは、接客や車内事故防止、気象や渋滞など予測困難で刻々と変化する状況への判断を一人で行うことで心理的ストレス・安全管理の重要性が高い。事故を起こした際の被害人数も多く社会的影響も大きい。しかし、睡眠関連の乗車前チェックは自己申告のみである。居眠り運転リスク軽減のデバイスやデジタルタコグラフなど運転内容に対する事後評価システムは整備されているが、睡眠やストレスの影響を数値化し乗車前に注意喚起できるシステムは皆無であった。また運転中のスマートフォン操作は道路交通法で禁止されているため、運転中のストレスを計測し、休息によるリカバリー状況をデータに基づいて提示可能なのは現在ウェアラブルデバイスのみである。本研究はこの条件を満たした初めての研究プログラムである。
重要性
2年間の研究により、本人のデータ入力とフィードバック方法、薬剤の服薬アドヒアランスのチェックやアドバイス機能など、職域や本人の要望に合わせ最適化されたプログラムの提供が可能となった。3年目は安全行動に有用かを評価し、社会実装を行うべくパイロットスタデイを施行した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

1年目にヒアリングした複数の施設や他職種と比較したバスドライバーの睡眠内容とそのリテラシーの状況から、2年目に個別化・最適化を目指してプログラムの柔軟性を高めた。3つのテーマごとにドライバー個人や職域に応じて個別化対応が可能となった。①ウェアラブルデバイスの機器選定②ゲーミフィケーション理論にもとづいた本人に対する複数のフィードバックプログラムの提供(即時フィードバックでシンプルであること数値化と双方向性など必要に応じて個人ごとの最適化)③結果利用(個人で行うのか両立支援で使うのか匿名化し職域の安全ミーテイングに使うのかなど)3年目は社会実装に向けて20例ほどのパイロットスタデイを開始した。しかし、労働組合との調整、誰が社会実装した際に継続的に費用負担をするかという課題、ドライバーの働き改革により以前と同程度の収入をドライバーが維持することができなくなり転職や深夜に別の仕事を内緒で行うような事例を認めるという問題も発生した。これらの社会的な問題により、当初予定したパイロットスタデイの施行は困難となった。加えて職業ドライバーの高年齢化と時間に縛られた職務遂行のため心身のストレスや食事睡眠環境はますます悪化していることが判明しデジタルデバイスの扱いに不慣れなドライバーの対応も必要であった。これを打開するため会社からは独立した第三者機関を設立し健康観察プログラムを実施することが重要となった。ウェアラブルデバイスやスマートフォンを利用した公正なバイタルデータを適時オンタイムで収集し個人にデータフィードバックを行うプログラムを最上位の介入とする費用対効果の高い内容に変更、人材が最も流出している中規模バス会社と設立母体が個人事業の長距離トラック会社の2施設で再調査を開始した。

Strategy for Future Research Activity

上記に記載したとおり調査研究のプロトコール・内容が変更となったため、限られた予算内で変更されたパイロットスタデイをすすめていく。その変更のため1年研究期間を延長しプログラムのパイロットスタデイを進めた。そして、延長期間前半で実証実験終了後もう一度、基本プログラム利用が非利用と比較し効果があるか検証する。社会実装および他施設研究に対し最適なプログラムが提供できるよう確認し、新規性と予算的に余裕があれば特許申請を行う。そしてこの3年目の研究データを学会発表・論文化することにより下記の3つのテーマを今後進めていくことに変更はない。「ドライバーが万一事故を起こしたとき事前の安全行動を正しく公平に記録・可視化することにより、安全行動に対して直前まで留意していいたことを証明し守る」「両立支援として睡眠リテラシーの重要性を啓蒙し主治医との連携により、よりタイムリーできめ細かなアドバイスができるようにする」「行動変容を促す、よりシンプルなプログラムを開発する」

Report

(3 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • 2021 Research-status Report
  • Research Products

    (9 results)

All 2023 2022 2021

All Presentation (8 results) Book (1 results)

  • [Presentation] Evaluation of PHR application with Gamification Theory and Wearable Devices2023

    • Author(s)
      Futoshi Ebara
    • Organizer
      Asian Association for the Study of Diabetes
    • Related Report
      2023 Research-status Report
  • [Presentation] ゲーミフィケーション理論とウェアラブルデバイスを利用した職業ドライバー向け睡眠関連事故ゼロをめざした安全プログラム開発2023

    • Author(s)
      荏原 太
    • Organizer
      第45回 日本睡眠学会
    • Related Report
      2023 Research-status Report
  • [Presentation] ゲーミフィケーション理論にもとづいた高齢者向けシンプルPHRアプリの開発とその多職種評価2022

    • Author(s)
      荏原 太
    • Organizer
      第65回 日本糖尿病学会
    • Related Report
      2022 Research-status Report 2021 Research-status Report
  • [Presentation] 第47回 日本睡眠学会2022

    • Author(s)
      荏原 太
    • Organizer
      行動分析学にもとづいたウェアラブルデバイスによる睡眠・自律神経スコアの職域導入の意義
    • Related Report
      2022 Research-status Report
  • [Presentation] ライフログとオンライン支援プログラムがOSAS職業ドライバーの超加工食品摂取と睡眠に及ぼす影響2022

    • Author(s)
      荏原 太
    • Organizer
      第43回 日本肥満学会・第40回 日本肥満症治療学会
    • Related Report
      2022 Research-status Report
  • [Presentation] 写真機能を使用したライフログ+マトリクス法による目標設定アプリは、患者との協働関係の構築に有用である2022

    • Author(s)
      荏原 太
    • Organizer
      第24回 日本病院総合診療医学会
    • Related Report
      2021 Research-status Report
  • [Presentation] 行動分析学にもとづいたウェラブルデバイスによる睡眠・自律神経スコアの職域導入の意義2022

    • Author(s)
      荏原 太
    • Organizer
      第47回 日本睡眠学会
    • Related Report
      2021 Research-status Report
  • [Presentation] ウェラブルデバイスにCPAP療法患者が求める行動科学的効用は何か2021

    • Author(s)
      荏原 太
    • Organizer
      第46回 日本睡眠学会
    • Related Report
      2021 Research-status Report
  • [Book] 激アツ!糖尿病教室ハイパースライド2023

    • Author(s)
      細井雅之
    • Total Pages
      318
    • Publisher
      メディカ出版
    • ISBN
      9784840480703
    • Related Report
      2022 Research-status Report

URL: 

Published: 2021-04-28   Modified: 2024-12-25  

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