北京旧城における大雑院の居住環境の形成プロセスの解明とその持続的改修設計手法
Project/Area Number |
21K04418
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 23030:Architectural planning and city planning-related
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
川井 操 滋賀県立大学, 環境科学部, 准教授 (10721962)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 北京 / 四合院 / 大雑院 / 土地所有 / 棚戸区 / 城中村 / インフォーマルエリア / 雑院改修 / 雑院 / 形成プロセス |
Outline of Research at the Start |
本研究は,北京旧城に焦点を当て,四合院の「大雑院」化の形成プロセス,居住環境の実態とその変容,その改修設計手法を体系的に明らかにする。さらに「大雑院」を重層的な都市建築の履歴として新たに評価し、居住環境の改善を目指した持続的改修手法を提示することを目的とする。 北京旧城内に数多く現存する伝統住居形式「四合院」は,1950年以降の政治的動乱や都市化による人口流入や自然災害の問題によって,数十世帯が住み着く「大雑院」化した状況に陥っている。近年こうした環境に対して,現地の建築家らの試みによって重層的な都市建築の履歴として新たに評価し,改修する試みが行われている。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、北京雑院のプロジェクト実施現場に着手した。このプロジェクトでは、こうした雑院の履歴を文化的なものとして評価した上で、雑院の諸問題を解決する改修設計手法として、増築部と主屋を一体的に繋ぐ木フレームを提案する。この木フレームは、①老朽化した家屋の耐震性能の向上、②周囲との閾となる中庭空間、③主屋の内部への採光、④フレーム壁の自由な造作、を生み出す。そして、このフレームが連続的に雑院全体に挿入されることで、調和と複雑さを合わせ持った新たな雑院の景観を期待できる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
改修プロジェクトが2024年5月に竣工。
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Strategy for Future Research Activity |
雑院プロジェクトの成果物の報告書の作成を進めたい。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)