Project/Area Number |
21K04459
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 23040:Architectural history and design-related
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Research Institution | Yamato University |
Principal Investigator |
包 慕萍 大和大学, 理工学部, 教授 (40536827)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥冨 利幸 近畿大学, 建築学部, 教授 (70342467)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 田園都市 / 住宅地 / 満洲 / 大連 / 日本 / 郊外住宅 / 満鉄 / 都市計画 / エベネザー・ハワード / 近代建築史 / 住宅史 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、再開発される危機に瀕している戦前に建設された大連田園住宅地を対象に、建築実測調査を行い、住宅及び住宅地の空間的な実態を把握し、データベース化すると共に、田園都市論や住宅地計画の手法が、満洲に導入された過程を多言語の文献検証及び欧米におけるモデル都市の現地調査とを照合することによって明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は大連理工大学の共同研究者と一緒にハイブリット形式で研究対象地の大連郊外住宅地の住宅及び公共施設の遺構現存状況調査を実施し、9月に本学にて共同研究発表会を開催して、大きな進展があった。本調査によって、1920年代から100万坪に上る大連の郊外住宅地は、当時、10区に分けて、順次、開発されたことを明らかにした。そして、戦後に継続的に使用されたが、1980年代から再開発が始まり、現在は傾斜地の一部にのみ100年前の住宅建築が残っていることを把握した。また、建築遺構についての調査と同時に、住宅地の歴史マップや人文的資料を入手した。それにより、住宅地のコミュニティ構成の復元的研究が可能になった。2024年3月に国際シンポジウム「東アジア近代住宅地の共通性と多様性」を共催し、本科研の現段階の研究成果を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
海外共同研究者の協力によって、コロナ禍後に初めての現地調査ができ、遺構の現存状況や転用状況を把握でき、さらに2024年度の現地調査対象地を選定することができた。また、当時の開発会社が発行した住宅地建設状況に関する資料を入手して、次年度はこれらの歴史的図面資料と現地の遺構と照らし合わせて、発行資料の信憑性を検証しながら、当時の住宅地計画思想及び実現性を明らかにすることを計画している。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍から回復したことによって、2024年度は、大連の住宅遺構に関する現地調査を重点に研究計画を立てている。また、これまでに収集した資料の整理、分析をより深く進めたいと考えている。すでに日本建築学会大会にて段階的な研究成果を発表しているが、今年度末に国際シンポジウムを開催して、本科研の研究成果の集大成を図りたいと考えている。
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