4成分5元ブロック共重合体による新規タイリング構造の構築
Project/Area Number |
21K05176
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 35010:Polymer chemistry-related
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Research Institution | Toyota Physical and Chemical Research Institute |
Principal Investigator |
松下 裕秀 公益財団法人豊田理化学研究所, フェロー事業部門, フェロー (60157302)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 次郎 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 計算科学センター, 准教授 (40415047)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | ブロック共重合体 / モルフォロジー / ブレンド / 12回対称準結晶 / 周期タイリング / ランダムタイリング / フェイゾン歪 / アルキメデスタイリング |
Outline of Research at the Start |
ブロック・グラフト共重合体が凝集系で示す多彩なモルフォロジーのうち、分子構造上非対称な線状共重合体が示す柱状構造・棒状構造に焦点を当て、新しいパターン構築を目指す。これまでに主として線状および星型の3成分ブロック共重合体から、正多角形のみからなる周期的アルキメデスタイリング(以降 AT と表記)全12種類のうち9種類が発見された。本研究では、4成分5元共重合体分子を設計・合成の後、バルク構造観察により3種類の未発見メソスケールATを創出する。
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Outline of Annual Research Achievements |
ブロック・グラフト共重合体が凝集系で示す多彩なモルフォロジーのうち、柱状/棒状ドメインの複合断面構造解析を行った。本研究では、マトリックス中に3種のドメインを配置させる構造を実現するため、4成分5元共重合体を設計・調製して新規タイリング構造の構築を目指した。試料はAS1IS2P(A:ポリ4ビニルベンジルジメチルアミン, S:ポリスチレン, I:ポリイソプレン, P:ポリ2ビニルピリジン)である。両端鎖A, P 成分の長さが等しく、S1/S2 比γが0.56,0.93, 1.94 の3種から作ったブレンド物のバルク構造を調べた。試料の溶媒キャストフィルムの構造を透過型電子顕微鏡とX線小角散乱法を併用して観察した。各々単体の時には、概ね周期タイリング構造が得られたが、2種のブレンドを作るとPに対するIの配位数が4配位、6配位の周期構造よりも5配位と6配位が混在した秩序を持つ非周期構造が優先されることが判明した。これらの構造では、Pドメインを結ぶ間接タイリングを画くと△と□が混在するタイリングであり、その比はいずれも約2.3であると判明したため12回対称準結晶の必要条件を満たしている。詳細な解析の結果、同じ比でも基底ベクトルの角度分布からは、4回対称、6回対称の対称性が存在することが明らかになった。試料の分子量が約15万と大きいため、ここで得られた準周期構造のタイル辺の長さは約45-60nmであり、他の物質系と比べて格段に大きいことが特徴である。また画像解析によりフェイゾン歪を求めたところ、3種の親分子を5/90/5 の比で混合した三様ブレンド試料の歪値は極めて小さく、自己無撞着場理論で予測されているランダムタイリングと酷似した像がえられた。さらに自己相似性をもつ理論タイリングと比べた場合には、タイル数が大きくなると理論構造からのずれが大きくなることも判明した。
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Report
(3 results)
Research Products
(12 results)