新しい畦畔管理としての火入れの実態解明と芝生畦畔の導入
Project/Area Number |
21K05550
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 39020:Crop production science-related
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
伏見 昭秀 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 西日本農業研究センター, 上級研究員 (90355230)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池村 嘉晃 静岡県農林技術研究所, 静岡県農林技術研究所, 研究主幹 (20827159)
清水 裕太 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 西日本農業研究センター, 主任研究員 (50625829)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2024: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 中山間地域 / 畦畔管理 / 火入れ / シバ / センチピードグラス / デジタル画像解析 / 農地 / 省力化 / 芝生畦畔 / 生物多様性 / 農村 / 画像解析 / ステレオ写真測量 |
Outline of Research at the Start |
人口減少社会を迎えた中山間地農業の持続性を考慮すると、農地における畦畔管理の省力化は喫緊かつ重要な課題である。西日本の中山間地域では農繁期の畦畔管理の省力化にシバ(Zoysia japonica Steud.)並びにセンチピードグラスによる芝生畦畔の導入が進む。今回、冬季、農閑期の畦畔管理として火入れに着目し、通年の畦畔管理の省力化技術の開発を進める。中国山地沿い等の畦畔における火入れ実態を、農林水産省による農業地域類型に基づいて明らかにするとともに、両草種の火入れに対する生育反応を解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
1)「畦畔火入れマップ」は、全ルートの継続調査を実施しつつ、①広島中央(三原久井~東広島ルート:農業生産地帯)の2022年10月と2023年3月の調査データを取りまとめた。10月調査では田面に火入れ跡が多いが、一部の火入れ跡にも多く、火入れ前の天候が影響していると考える。3月調査では、畦畔法面の全体に火入れ跡が多かった。一方、10月調査、3月調査ともに、畦畔法面で一部の火入れ跡も多く、畦畔法面では火入れ前の天候,草量並びに畦畔法面の形状や周辺物への配慮があると考える(国際学会発表予定)。 2)「シバ、センチピードグラスの火入れに対する生育反応」の解明は、所内において連年のシバへの火入れ効果を明らかにするため、農閑期の22年2月の火入れ後、農繁期を含めて植生データの入手を進めている。3回目の火入れを24年2月に実施した(データ収集中)。一方、センチピードグラスへの火入れは、休眠期のセンチピードグラス畦畔における火入れは,芽出し等に影響がないことを明らかにした(原著論文公表済み)。また、火入れに対する生育反応の解明としてドローン撮影等によるデジタル画像解析手法の開発を進めている。RGBデータから、汎用ソフトによる指標数値算出プログラムの基礎部分の作成が終了した(国際学会発表予定)。 上記研究実績は、基本的には実施課題の筆頭者によるものであるが、Web会議を現在まで2021年では7回、2022年は4回、2023年は7回、2024年は3回、計21回開催し、情報共有を行いつつ、さらに、外部の有識者から意見を頂くなどの工夫によって得られています。。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
「畦畔火入れマップ」について、コロナ禍によって、②中国山地(福山~松江ルート:瀬戸内海地域と日本海地域)に未着手である。24年の農閑期に着手しようとしましたが、複数日の出張による調査となるため、諸事情の調整で未着手となっています。なお、コロナ禍対応として、2022年の農閑期から、①広島中央に加え、③新見市(福山~新見ルート:市街地、農業生産地帯)、④福山市内(福山市内:市街地)を実施しているが、②中国山地(福山~松江ルート:瀬戸内海地域と日本海地域)の代替は難しいところです。
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Strategy for Future Research Activity |
「新しい畦畔管理としての火入れの実態解明と芝生畦畔の導入」は、コロナ禍のため研究進捗が遅れている。そこで、事業期間延長を予定する。また、研究推進中の気づきとして、火入れには安全・安心な対応が切に求められていることが判明した。中山間地域の農地管理の省力化として、農閑期の安全・安心な火入れの条件を明らかにするため、左記の研究要素を含んだ課題を策定し、研究計画最終年度前年度応募を行う予定です。なお、芝生畦畔は、従来の雑草畦畔に比較して、可燃のもととなる草量が少ないため、火入れにおいて、安全性には優れた植生であると専門家からご意見を頂戴しています。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)