侵略的集団をもつアリ類におけるモルフォメトリーとMIG-Seq法による解析
Project/Area Number |
21K05616
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 39050:Insect science-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
細石 真吾 九州大学, 熱帯農学研究センター, 助教 (80571273)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江口 克之 東京都立大学, 理学研究科, 准教授 (30523419)
クロニン アダム 東京都立大学, 理学研究科, 准教授 (30620489)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 広域分布種 / 広域分布 / アリ類 / 外来種 / MIG-Seq / mtDNA |
Outline of Research at the Start |
熱帯アジアに広域分布するアリ類をモルフォメトリーとMIG-Seq法を用いて分類学的問題を解決し、隠蔽種や複数種を確認する。広域分布アリ類には他種を駆逐する侵略的な種群が含まれ、山脈や海峡の地理的障壁を超えて分布を拡大し、現在においても分布周縁域や遠く離れた地域で外来種として発見されることがある。モルフォメトリー(形態計測によるクラスター解析)と次世代シーケンサーを用いたMIG-Seq法による分子系統解析によって分類学的問題を解決し、数千キロもの分散を可能にした分散経路をネットワーク解析によって解明する。侵略的なアリ種群のアジアでの適応放散を明らかにし、外来種となり得る地理的集団を特定する。
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Outline of Annual Research Achievements |
アジア地域に広域に分布するアリ類のうち、材料不足であったアシジロヒラフシアリTechnomyrmex brunneus種群とオオハリアリBrachyponera chinensis種群について、日本国内で野外調査を行ない、DNA解析に必要な新鮮な15以上のサンプルを得ることができた。九州本土と周辺離島、さらに本州の各地や佐渡、隠岐といった離島からもサンプルを入手することができた。営巣場所によって異なる種が含まれている可能性が考えられるため、森林内や攪乱地など営巣データを記録していった。それらはこれまでに東南アジアで得られた乾燥・液浸サンプルと合わせてDNA抽出やシーケンスを行うためにサンプル状態を確認して整理した。また、広域分布種群の起源地を推定するために必要な生物地理学的解析であるBioGeoBEARSや祖先形質復元rayDISCといった解析手法を別種群で試すことができた。この成果を広域分布アリ種群に適用して、本来の起源地の推定や今後の分布拡大経路の解明に利用していくデータを得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
日本国内における野外調査で追加サンプルが得られ、当研究センターで所蔵している南アジアおよび東南アジアの乾燥・液浸サンプルの整理は進んでいるが、東南アジア地域での新鮮なサンプルはやや不足している。しかし、来年度(2023年度)にはマレーシアで国際学会が開催されて講演発表を行う予定であり、小規模の野外調査も含まれている。現地での野外調査と各国からの研究者の協力を呼びかけ、新たなサンプル追加を予定しているため、上記のサンプル不足はいくらか解消されると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに蓄積した乾燥・液浸サンプルのDNA抽出とシーケンスを一括して行い、具体的にDNA解析に進む予定である。サンガーシーケンスとMIG-Seq法の解析を同時に行い、広域分布種群の系統関係を明らかにしていく。また、整理された数百サンプルの外部形態のデジタル計測を行い、クラスター解析から隠蔽種の存在を明らかにする。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)