農地再生メカニズムとそこに潜むアントレプレナーシップの多様性に関する研究
Project/Area Number |
21K05822
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 41020:Rural sociology and agricultural structure-related
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Research Institution | Louis Pasteur Center for Medical Research |
Principal Investigator |
小田 滋晃 公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センター, その他部局等, 研究員(移行) (70169308)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川崎 訓昭 秋田県立大学, 生物資源科学部, 助教 (10633737)
保田 順慶 大原大学院大学, 会計研究科, 准教授 (10789340)
横田 茂永 静岡県立農林環境専門職大学短期大学部, 生産科学科, 准教授 (70827097)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 原価計算 / アントレプレナーシップ / イノベーション / 耕作放棄地 / 地場流通 / 農地再生 / 経営行動 / 地域農業 / 農業資源 |
Outline of Research at the Start |
経営者個々の能力や資質のみではなく、アントレプレナーたる「人」が影響を与えた環境・条件、「人」に影響を与えた地域内外の環境・条件とそれらの関係性を重要な視点として、農業経営体(個人及び組織)が有するアントレプレナーシップを伴う農地再生メカニズムに関する理論構築、さらにはその実践に関わる条件を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
長野県東御市を中心とした地域でのJA信州うえだファームを核としたワイン・ブドウの新規参入者の育成システムおよび新規参入者のワイナリー志向などの特徴、既存ワイナリーによる委託醸造が新規参入を支えている構造と新規参入者によるワイナリー開設の実態について、現地調査等からの解明を行った。また、非認証の有機農業を含む有機農産物等の生産・流通・消費システムの全体の中での位置づけについても現地調査等からの接近を試みている。 また、信州上田におけるワインの委託醸造の展開など、農業経営における従来見られなかったような拡がりが見られている。そのような中で、新規就農支援を企図した外部雇用なども行われており、農産物や農産物加工品のコストを正確に把握することが求められてきていることから、農産物のコストを正確に算定し、農業経営意思決定に資する情報提供を実現するための農産物原価計算のフレームワーク構築を目指して研究を行った。 最後に、地域内の農業生産資源を利用することを前提とし、農業経営体を取り巻く多様なステークホルダーと良好な関係を築く条件性を明らかにすることができた。経営の飛躍を可能とする契機は、立地・自然条件、ライフヒストリー、経営の展開過程により異なるが、事例分析から抽出される共通点として、以下の点が指摘できた。第一に、アントレプレナーとしての資質と農業者精神の両立である。第二に、飛躍となる商機の把握と利用を的確に行っている点である。第三に、資金調達や生産基盤の拡大に向けた経営を取り巻く制度や文化・環境の重要性である。政府やJAが行う政策や制度を有効に活用し、飛躍的な経営発展を支える資金と人材を効果的に調達している。特に、共通の理念や問題を抱える主体間でネットワークを構築し、互いのブランド力を高めている点が指摘できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究初年度は、本研究の分析手法の核となる事例分析の事例対象地への訪問が叶わなかった。そのため、研究2年目から事例対象地での聞き取り調査だけでなく、農業者を対象としたアンケート調査も実施しており、引き続き研究成果を達成するため、研究目標に次年度も取り組む。
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Strategy for Future Research Activity |
既に実施した聞き取り調査及びアンケート調査の補足調査を本年度実施し、研究目標の達成を図る。
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Report
(3 results)
Research Products
(24 results)