微細血管系としての海綿体の恒常性と異常に関する包括的解析
Project/Area Number |
21K06822
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 48040:Medical biochemistry-related
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
山田 源 和歌山県立医科大学, 形成外科, 特別研究員 名誉教授 (80174712)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 海綿体 / 勃起 / 収縮 弛緩 / ED / シヌソイド / 血管系 / アンドロゲン / ストレス / 平滑筋 / 男性ホルモン / Wnt信号 / 血管内皮 / 血管形成 |
Outline of Research at the Start |
海綿体は、微細血管系として洞様血管(シヌソイド)を含み、交接のための収縮/弛緩を可能とする。
海綿体の恒常性維持や再生機構の解明は、血管系モデル研究としても重要である。本研究は、我々の海綿体と生殖系の研究を背景として、海綿体の恒常性、未分化間葉細胞や洞様血管(シヌソイド)の発生とその収縮/弛緩について解析を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
申請者は、海綿体の構成ユニットの血管洞(シヌソイド)の機能と病態解明のために、世界で初めてin vitroのexplantの培養系を樹立し、海綿体の収縮/弛緩過程に対する制御を解析する事に成功した ( 下記実績論文など)。
樹立したマウス海綿体器官培養系を生かしつつ、 Wnt信号系が海綿体のシヌソイド形成に重要であることを発見した。また海綿体における男性ホルモンの作用機序として DHTを産生する転換酵素遺伝子SRDの発現検討を行い 尿道周辺間葉に加えて海綿体間葉でもその重要性を示した。外生殖器間葉の知見としてプロテアーゼ MMPが男性ホルモンーAp1の下流に存在することも見出した。
さらに海綿体の収縮/弛緩過程について 内腔の流体(血液)の流入/流出解析ができる実験系を現在樹立しつつある。重要な事項として 持続勃起症(プリアピズム)のモデルマウス解明も上記のプロジェクトと連関して行い 理研および医科歯科大 佐々木教授らとの共同研究で同マウスモデル樹立を世界で初めて報告した。 同系統をさらに応用する解析を発展させつつある。 このように世界でユニークな種々の系を統合的に用いて微細血管系に対する解析を順調に推進している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
先年度の結果に加えて さらに海綿体の収縮/弛緩過程について 内腔の流体(血液)の流入/流出解析ができる実験系を現在樹立しつつある。 in vitro explantと マウス個体への先端的手術の成果 (SREPなどジャーナルに発表済み)を組み合わせて 研究を推進している。
海綿体シヌソイドの機能と病態解明のためのin vitroのexplant培養系について さらにその有効性を示した。 EDに対してバイアグラなどPDE抑制薬が一般的に投与されているが 難治性(抵抗性)の治療が問題であった。 海綿体へプロスタグランデインの直接注射が 推奨されているが その直接の効果解明の系がこれまで存在しなかった。 申請者の系を用いて実際に海綿体の収縮/弛緩に対する効果や 相乗する因子群の作用を示す事に成功している ( 実績論文 Front Cell Dev Bio 2022 他)。
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Strategy for Future Research Activity |
持続勃起症(プリアピズム)のモデルマウス解析をさらに発展させて行い同系統を応用し 海綿体内腔でのストレス応答解析を発展させる。 持続勃起状態を活かして低酸素系や Rockなどの系の機能を解析する。
収縮、弛緩については実績論文を集積しており 海綿体内腔の流体(血液)の流入/流出解析ができる実験系の開発も進める。 このようにユニークな複数の系を統合的に応用できるように研究を推進する。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)
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[Journal Article] Evolutionary differentiation of androgen receptor is responsible for sexual characteristic development in a teleost fish2023
Author(s)
Y. Ogino, S. Ansai, E. Watanabe, M. Yasugi, Y. Katayama, H. Sakamoto, K. Okamoto, K. Okubo, Y. Yamamoto, I. Hara, T. Yamazaki, A. Kato, Y. Kamei, K. Naruse, K. Ohta, H. Ogino, T. Sakamoto, S. Miyagawa, T. Sato, G. Yamada, M. Baker & T. Iguchi
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Journal Title
Nature communications
Volume: 14
Issue: 1
Pages: 1428-1428
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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[Journal Article] Establishment of mouse line showing inducible priapism‐like phenotypes2022
Author(s)
Hashimoto Daiki、Fujimoto Kota、Morioka Shin、Ayabe Shinya、Kataoka Tomoya、Fukumura Ryutaro、Ueda Yuko、Kajimoto Mizuki、Hyuga Taiju、Suzuki Kentaro、Hara Isao、Asamura Shinichi、Wakana Shigeharu、Yoshiki Atsushi、Gondo Yoichi、Tamura Masaru、Sasaki Takehiko、Yamada Gen
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Journal Title
Reproductive Medicine and Biology
Volume: 21
Issue: 1
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access
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