イメージング質量分析を用いた肝細胞癌TAE後の再発機序およびバイオマーカー探索
Project/Area Number |
21K07626
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52040:Radiological sciences-related
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
山内 哲司 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (40771853)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池川 雅哉 同志社大学, 生命医科学部, 教授 (60381943)
西尾福 英之 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (80458041)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 肝細胞癌 / TAE / 質量分析 / イメージングマススペクトロメトリー / TACE |
Outline of Research at the Start |
肝癌の治療法には手術で除去するほかに、カテーテルを用いて動脈の血流を肝癌の手前で塞ぐ治療法があり、世界中で広く行われている。傷口が小さく有効性も高いが、局所の再発がしばしば問題になる。本研究では肝癌の動物モデルを用いてこれに似た状態を作り、再発の際にどのような物質が関わっているかについて、質量分析装置を用いて解析する。それをヒトにも応用し、血液検査などで簡単に再発を予見する手がかりも見つけ出したい。
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Outline of Annual Research Achievements |
肝細胞癌は、本邦の癌死亡原因の第5番目と多く、特に高齢患者数は増加している。肝動脈 化学塞栓療法(TACE)は低侵襲かつ有用性が確立されていることから本邦で年間約4-5万件施行されている。近年になり様々な治療を組み合わせることで生命予後の改善が認められ、それとともにTACE後の再発が問題となっている。 今回、我々は、ラット肝細胞癌モデルと、近年普及しつつあるイメージングマススペクトロメトリー(Imaging Mass Spectrometry;IMS)法を用いて、動脈塞栓後の局所の蛋白質の経時的な挙動を解析する目的で、現在まで研究を行ってきている。 肝細胞癌、正常肝の代謝に広く知られている様々な蛋白質の、治療前と治療直後での挙動の変化について、2次元で可視化に成功した。肝細胞癌と周辺正常肝細胞とで全く異なる挙動が確認できたことから、臨床で問題となっている治療抵抗性につながる可能性も示唆されるため、国際質量分析イメージングシンポジウム(2022年)などでもその成果を発表した。 しかし、動脈塞栓に広く用いられている油性造影剤の存在、使用後の生態内での挙動が蛋白質や脂質の挙動を測定する際に技術的な問題となり、その挙動について、現在国内関連企業に協力を得ながら、X線、マイクロCTや、他の最新鋭の方法を用いた分析結果とともに、今まで分かっていなかった動注された油性造影剤の生体内での挙動についても、引き続き研究をおこなっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究計画の段階では、国内外で長く用いられてきた油性造影剤は、質量分析にそれほど影響しないと考えられていた。しかし、実際にラット肝細胞癌モデルに対して治療を実施し、イメージング質量分析を行ったところ、その造影剤の存在が質量分析の障害となり、しかもそのこれまでCTなどで臨床的に考えられてきた動注後の油性造影剤の分布とは少し異なっていることが判明した。これにより、塞栓効果そのものの強度が当初考えていたものとは異なっている可能性があることから、全く違う複数の方法を用いて、このラット体内での油性造影剤の挙動を慎重に確認することが必要となっており、当初の計画よりも遅延している。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、共同研究を計画していた施設のほか、当初は協力を計画していなかった国内関連企業の協力も得ながら、様々な方向から、この油性造影剤の挙動について慎重に解析を行っている。この結果についても発表を計画している。 それと同時に、観察できている範囲での蛋白質や脂質の挙動について、3次元的にも解析を行っており、特徴的な挙動を示す物質について、その意義や生体内での作用について解明し、こちらについても発表を予定している。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)