Project/Area Number |
21K07714
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52040:Radiological sciences-related
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Research Institution | National Institutes for Quantum Science and Technology |
Principal Investigator |
破入 正行 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 量子医科学研究所 先進核医学基盤研究部, 主任研究員 (80435552)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 真盛 公益財団法人野口研究所, 研究部, 室長 (40271506)
謝 琳 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 量子医科学研究所 先進核医学基盤研究部, 主任研究員 (30623558)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 抗体標識 / 位置特異的標識 / PETイメージング / 放射性金属核種 / 抗体 / 糖鎖 / 銅-64 / 位置特異的修飾 / 糖鎖修飾抗体 / 位置特異的修飾方法 / PET / 放射性治療核種 |
Outline of Research at the Start |
下記に示す内容の研究を3年間かけて推進する。 (1)キレーターの修飾位置および導入数がランダムな抗体調製、修飾位置を制御するためのキレーター含有糖鎖の調製を検討する。(2)キレーター位置および数がランダムな抗体を用いた放射能用量依存による治療効果の検証と修飾位置および導入数を制御したキレーターをもつ糖鎖修飾抗体の調製を検討する。(3)キレーターをもつ糖鎖修飾抗体の標識を行い、PET撮像、組織移行性と治療効果の評価を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
放射性核種と抗体との錯形成を行うには、放射性金属捕捉部位であるキレーターをLysやCysの側鎖へ導入する方法が一般的である。しかし、抗体のどの位置にキ レーターが導入されたかを確認するには非常に困難であり、またキレーターをもつ抗体の品質にバラツキが生じることも予想できる。そこで位置特異的にキレー ターを導入する部位としてAsn側鎖に付加している糖鎖に注目した。今年度も昨年度に続きランダムにキレーターを導入した抗体と糖鎖部分を糖加水分解酵素に よって除去した抗体へランダムにキレーターを導入した抗体を標識した化合物のイメージング、アジド基を有する糖鎖の合成及び抗体への導入反応を検討した。 キレーターはDFOを用い、放射性核種としてZr-89を使用した。抗体はパニツムマブ、がん細胞としてヒト大腸がん由来DLD-1を藩種したマウスを用い たPETイメージングを行なった。89Zr非加水分解パニツムマブ(1)および 89Zr糖鎖部分的加水分解パニツムマブ(2)の放射化学的収率は72.9 ± 2.3 %および62.1 ± 9.9 %であった。薬剤を尾静脈から注射した7日後のPET撮像から解析したDLD-1細胞への集積能は1が8.6±1.0 %ID/g、2が12.5±1.1 %ID/gであった。また肝臓への集積能は1が5.5±0.7 %ID/g、2が6.3±0.8 %ID/gであった。抗体のN-結合糖鎖部位の加水分解体は薬物動態の変化が生じ、がん細胞への集積能が向上した。抗体に導入するオキサゾリン糖鎖の合成は7工程で調製し、糖加水分解酵素であるENGaseを用いて部分的糖鎖加水分解パニツムマブへ導入した。SDS-PAGEを用いて導入効率を確認後、イオンクロマトグラフィーで精製を行い、中程度の収率で得た。次いでクリック反応を用いてパニツムマブ中のアジド基にDOTA誘導体を導入した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
放射性金属核種の製造が予定通り供給できなかったため、目的化合物である糖鎖にキレーターをもつパニツムマブの動物実験に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
糖鎖にキレーターをもつパニツムマブの動物実験を検討し、今までの結果を総合的にまとめる。
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