Project/Area Number |
21K07724
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52040:Radiological sciences-related
|
Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
小坂 信之 福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (60397247)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 浩彦 福井大学, 学術研究院医学系部門, 名誉教授 (10242596)
松田 祐貴 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 放射線技師 (40896841)
石田 翔太 京都医療科学大学, 医療科学部, 助教 (50817559)
大谷 昂 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 放射線技師 (20937627)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
|
Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
|
Keywords | MRI / 腎臓 / arterial spin labeling / 腎血流 / 灌流画像 |
Outline of Research at the Start |
腎臓の血流量は重要な指標の一つであるが、現在の検査方法は、被曝や侵襲性を伴ったり、客観性が十分でなかったりするのが現状である。本研究では、被曝や医薬品使用を伴わない新しい灌流MR画像撮像法であるArterial spin labeling法を用いて腎血流量の定量化を確立し、その臨床的有用性を明らかにすることを目的としている。この方法が確立されれば、医薬品副作用リスク、検査コスト、医療被曝の低減が期待できる。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、非侵襲的な新しい灌流MR撮像法であるArterial spin labeling法(以下ASL)を腎臓に用いて、その撮影法の最適化を行い、臨床応用を目指すことを目的とした。GEヘルスケア社(米国)から提供を受けたASLシーケンスを当院附属病院の臨床用3T-MRI装置にインストールし研究を行った。まず、血流フローファントムによる各種ASLパラメーターや背景信号抑制パルスの最適化を行い、安定した良好な画質のASL撮像が可能であることを確認した。その後、そのASLを用いて、健常被検者に対して主に撮像時間の短縮を目的とした検討を行った。具体的には(1)異なるラベル後待ち時間のASL画像を一度の撮影で得ることができるHadamard encoding ASL、(2)一回の息止めで両腎または片腎ずつ撮影する方法の二つを試みた。Hadamard encoding ASLについては、複数のASL画像を得ることは成功したが、その信号強度が安定せず、十分な信頼性を得られなかった。一回息止め法については、(a)ゴールドスタンダートとして従来の複数回息止めでの両腎撮像(撮像時間74秒)、(b)一回息止め下の両腎撮像(撮像時間18秒)、(c)一回息止め下の片腎撮像(撮像時間18秒×2回))の3つを行ったところ、それぞれの撮像法において、視覚的には良好な画質の腎臓ASL画像を得ることができた。しかしながら、(a)と比較して、(b)、(c)の方法では十分な定量性を得ることができず、再現性も十分ではなかった。これは、一回息止め法による低い信号/雑音比(SNR)が原因と思われた。そのため、SNRの向上を目指し、シーケンスの改良に取り組んでいたが、実験に使用していた臨床用MRI装置が別メーカーに更新となり、今後の研究継続が不可能となったため、本研究を2022年度末で廃止することとなった。
|