先天性心疾患における術後リンパ管合併症の発症予測と早期診断法の確立に関する研究
Project/Area Number |
21K07739
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52040:Radiological sciences-related
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
喜瀬 広亮 昭和大学, 医学部, 准教授 (40436879)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮原 義典 昭和大学, 医学部, 教授 (10534670)
富田 英 昭和大学, 医学部, 特任教授 (60180171)
藤井 隆成 昭和大学, 医学部, 教授 (60384450)
羽尾 裕之 日本大学, 医学部, 教授 (40393243)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
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Keywords | リピオドールリンパ管造影 / リンパ管障害 / 非造影リンパ管MRI / 先天性心疾患 / リンパ瘻 / 乳糜胸水 / 乳糜心嚢 / 乳糜腹水 / リンパ管解剖 / リンパ管合併症 / 非造影MRI検査 / リンパ管シンチグラフィー / 術後合併症 / 合併症の予防 / 早期診断 |
Outline of Research at the Start |
先天性心疾患術後の乳び胸をはじめとしたリンパ瘻は、治療抵抗性で予後不良な病態である。原因はリンパ管の直接損傷のほかに、先天性のリンパ管形成異常、先天性心疾患による静脈圧上昇に伴うリンパ流のうっ滞、治療経過中の静脈閉塞に起因するリンパ還流の障害等が関与しているとされている。しかし、この評価法は未だ確立されておらず病態把握が困難で、リンパ瘻の多くは難治である。本研究では、インドシアニングリーン蛍光法、リンパ管造影法、リンパ管シンチグラフィー、非造影リンパ管MRIの4つの画像モダリティの特徴を活かし、先天性心疾患術後に生じるリンパ瘻の発生予測と包括的診断法の確立を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までに術前および術後の各種リンパ管検査(リンパ管シンチグラフィー、リピオドールリンパ管造影、非造影リンパ管MRI、ICG蛍光造影法)を36件施行し、この結果に基づき、術後リンパ管障害を生じた症例に対して治療を行った。実際に治療を必要とした症例は5例(乳糜胸水4例、乳糜心嚢液1例)で、全例でリピオドールリンパ管造影を行い、改善に至った。 術前と術後に行うリンパ管検査により、術後に生じるリンパ管障害の診断と治療法は確立し、現在、診断・治療フローチャートを作成し、既にこれに基づいて診療を開始している。 また、先天性のリンパ管障害(先天性乳糜胸)に対しても、今回の研究に基づいての診断・検査アルゴリズムで良好な成績が得られているため、今後は対象を先天性心疾患術後のリンパ管障害から小児期発症のリンパ管障害に拡げ、本診断・治療アルゴリズムに基づき診療を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度までに施行した術前および術後の各種リンパ管検査に基づき、術後リンパ管障害を生じた症例に対して治療を行い、良好な成績がえられている。 術後に生じるリンパ管障害の診断と治療のアルゴリズムは確立してたため、今後は本内容の学会発表、論文報告を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
研究は順調に進行しており、今後は本研究により得られたリンパ管障害の診断・治療アルゴリズムについて、学会発表・論文報告を行う予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)