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異染性白質ジストロフィーの病態と治療におけるマイクログリアの機能解析

Research Project

Project/Area Number 21K07781
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 52050:Embryonic medicine and pediatrics-related
Research InstitutionNippon Medical School

Principal Investigator

三宅 紀子  日本医科大学, 医学部, テクニカルスタッフ (00421206)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 酒井 真志人  日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (40643490)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Keywords異染性白質ジストロフィー / ライソゾーム病 / マイクログリア / ゲノミクス / 遺伝子細胞治療
Outline of Research at the Start

異染性白質ジストロフィー(Metachromatic leukodystrophy: MLD)は、アリルスルファターゼAの欠損によって発症するライソゾーム病であり、神経線維の脱髄の進行によって、中枢・末梢神経障害が引き起こされる。
MLDの病態形成と遺伝子細胞治療のメカニズムは十分に明らかとなっておらず、その解明はMLDの新規治療標的を提供し得る重要な課題である。本研究ではMLDの病態と治療におけるマイクログリアと単球由来マクロファージの役割の解明をめざす。

Outline of Annual Research Achievements

異染性白質ジストロフィー(Metachromatic leukodystrophy: MLD)は、アリルスルファターゼAの欠損によって発症するライソゾーム病であり、神経線維の脱髄の進行によって、中枢・末梢神経障害が引き起こされる。MLDの病態形成と遺伝子細胞治療のメカニズムは十分に明らかとなっておらず、その解明はMLDの新規治療標的を提供し得る重要な課題である。
本研究ではMLDの病態と治療におけるマイクログリアと単球由来マクロファージの役割の解明をめざす。
本年度は(1)マイクログリアの系統追跡実験を実施するための最終的に必要なASA-/-; Cx3cr1-creER+/-; Rosa26-LSL-YFP+/-マウスを取得し経時的に解析を行った。(2)MLDの病態形成におけるマイクログリアの役割を解明することを目的に、マイクログリアの除去実験を実施した。マイクログリアの生存には、CSF1Rシグナルが必要であり、マウスに脳血液関門を通過するCSF1R阻害剤であるPLX5622を食餌に混ぜて投与することで、マイクログリアを長期に渡り除去することができる。本手法を用いて、長期的なマイクログリア除去がMLDの症状に与える影響を評価した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

(1)マイクログリアの系統追跡実験を実施するためにASA-/-; Cx3cr1-creER+/-; Rosa26-YFP+/-マウスを作出し、同マウスとコントロールマウスにタモキシフェンを投与して、系統追跡実験を開始し、経時的にEYFP陽性マイクログリアと陰性マクロファージを分取して、変動遺伝子の同定をおこなった。高齢マウスでは分取する細胞数が減少し、オープンクロマチンの部位を同定するためにATAC-seq分の細胞が不足した。
(2)野生型マウス(WT)とMLDモデルマウス(MLD)において、CSF1R阻害剤(PLX5622)によってマイクログリアを除去してロータロッドテストを実施した。WTではPLX5622の有無にかかわらず成績に変化は見られなかったが、MLDモデルマウスではPLX5622投与により回転棒上維持時間の有意な減少がみられ、これらのマウスからマイクログリアを分取して解析を行った。

Strategy for Future Research Activity

① MLDにおけるマイクログリアの遺伝子発現とエンハンサー制御の解明
高齢コントロールマウス、MLDマウスにおけるマイクログリアをEYFPで標識し、EYFP陽性マイクログリアと陰性マクロファージを分取して、変動遺伝子の同定を行う。また、それらの細胞のオープンクロマチンの部位を同定するためにATAC-seqを、エンハンサー活性の指標としてH3K27acのChIP-seqをおこない、MLDで活性が変化するエンハンサー内の転写因子結合配列から、これらのマクロファージでMLD依存性の転写変化に関与する転写因子を同定する。
② MLDの病態形成におけるマイクログリアの役割の解明
MLDマウスにおける長期的なマイクログリア除去の効果を、遺伝子発現プロファイル、脳内スルファチド量、神経症状に与える影響を解析することによって最終評価する。本研究項目によってMLDの病態形成におけるマイクログリアの役割を明らかにする。

Report

(3 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • 2021 Research-status Report
  • Research Products

    (2 results)

All 2023 2021

All Journal Article (2 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results,  Peer Reviewed: 2 results,  Open Access: 2 results)

  • [Journal Article] 異染性白質ジストロフィー(MLD)に対する遺伝子治療2023

    • Author(s)
      三宅 紀子
    • Journal Title

      日医大医会誌

      Volume: 19 Pages: 224-228

    • Related Report
      2023 Research-status Report
    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] 2.Treatment of adult metachromatic leukodystrophy model mice using intrathecal administration of type 9 AAV vector encoding arylsulfatase A.2021

    • Author(s)
      Miyake N, Miyake K, Sakai A, Yamamoto M, Suzuki H, Shimada T.
    • Journal Title

      Sci Rep.

      Volume: 11 Issue: 1

    • DOI

      10.1038/s41598-021-99979-2

    • Related Report
      2021 Research-status Report
    • Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2021-04-28   Modified: 2024-12-25  

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