Project/Area Number |
21K07826
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52050:Embryonic medicine and pediatrics-related
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
村松 一洋 自治医科大学, 医学部, 教授 (70510907)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | オートファジー / WDR45 / 神経変性疾患 / ミトコンドリア / 鉄代謝 / 病態モデル / ライブイメージング / 疾患モデル / 創薬 / 治療開発 |
Outline of Research at the Start |
ライブイメージングによるオートファジーの動的なモニタリングで疾患病態を解明し創薬を目指す 1)オートファジー病SENDA/BPANの病態は未解明で治療法もない。2)SENDA/BPAN患者由来のiPS細胞と線維芽細胞を利用。3)オートファジー機能不全をライブイメージングでリアルタイムに解析し定量化。4)治療応用可能な化合物を探索。5)新規治療法の開発と他のオートファジー病への治療展開も期待される
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Outline of Annual Research Achievements |
SENDA/BPAN (static encephalopathy of childhood with neurodegeneration in adulthood/βpropeller protein associated neurodegeneration)は脳内に鉄沈 着を伴う神経変性症(NBIA: neurodegeneration with brain iron accumulation)の一型で、小児期から知的発達が停滞し、成人期にジストニアやパーキンソン様 症状を呈して、認知症となる。原因遺伝子WDR45はオートファジーに重要な分子WIPI4をコードしている。 オートファジーとは、細胞内の不要な成分をリソソー ムで分解・除去するシステムで、細胞の品質管理・維持に必須の細胞内分解機構である。 SENDA/BPANはオートファジー機能の異常により発症する神経変性疾患で、オートファジー機能不全がヒトの疾患に直接的に関与していることを初めて示した疾患 でもある。患者リンパ芽球でオートファジー活性が低下していることは既に示したが、病態解明はまだ一部に限られている。そのためまず、オートファジーをリアルタ イムに捉え、動的な生命現象として解析する必要がある。従来の解析では任意の一時点のみを捉える手法が実施されていた。これを解決するために代表者は、 オートファジーを可視化できる蛍光プローブにより、ライブイメージングでリアルタイムに解析する手法を確立した。2023年度はオルガネラの 形態学的変化とオートファゴソームの細胞内輸送について主にライブイメージング検証したところ、移動速度が患者細胞で異なることが確認された。現在、患者由来iPS細胞へ蛍光プローブ導入したので、神経細胞に分化誘導して、病態に即した検証を行う準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ライブイメージングの条件設定に時間を要した.また、疾患iPS細胞の均一な分化維持に工夫が必要であった.
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Strategy for Future Research Activity |
上述の通り、線維芽細胞による解析は予定通りに進行したが、iPS細胞を用いた解析については分化誘導にばらつきがあり均一性を保つことに工夫を要したが、概ね解決したため、計画を進めることが可能となっている.観察用のプローブ導入は確立したので、これを用いて、計画を進める。その他の手法については、特段の支障はないと予想され、残りの計画に沿って進めることが可能と予測される。
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