Project/Area Number |
21K07842
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52050:Embryonic medicine and pediatrics-related
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
忍頂寺 毅史 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (10568950)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 溶血性尿毒症症候群 / 内皮型一酸化窒素合成酵素 |
Outline of Research at the Start |
下痢関連溶血性尿毒症症候群(D+HUS)は小児で好発する重篤な疾患の一つで、腸管出血性大 腸菌(EHEC)感染後、腎糸球体血管内皮細胞にて血栓性微小血管障害(TMA)を起こし腎機能障 害に至る。分子レベルでの病態は未だ明らかでなく、かつ根本治療も存在しない。今回申請 者は、その病態への内皮型一酸化窒素合成酵素(eNOS)の関与に注目し腎糸球体血管内皮培養細胞および患者検体を用いてその病態解明および新規治療法の開発を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
下痢関連溶血性尿毒症症候群(D+HUS)は小児で好発する重篤な疾患の一つで、腸管出血性 大腸菌(EHEC)感染後、腎糸球体血管内皮細胞にて血栓性微小血管障害(TMA)を起こし腎機能 障害に至る。分子レベルでの病態は未だ明らかでなく、かつ根本治療も存在しない。今回の研究ではその病態への内皮型一酸化窒素合成酵素(eNOS)の関与に注目しその病態解明を目指 し、未だ存在しない治療法を開発する目的とする。eNOSは内皮細胞にのみ存在し、一酸化窒素(NO)を産生することでTMA抑制作用および抗炎症作用を持つことが明らかとなっているが、D+HUSヘの関与は未だ一切検討されていない。そこで本研究の具体的予定は 1)腎糸球体血管内皮培養細胞にEHEC由来の志賀毒素(stx)を投与しeNOS活性化およびNO産生を確認評価。2)患者急性期の血球を用いたsingle cell RNAsequence、患者血清を用いたMass spectrometryによるD+HUS患者における特徴的RNA、蛋白のプロファイリングeNOS/NO関連分子の同定。3)eNOS/NOに対する阻害薬・促進薬を投与し2)で明らかにした分子の発現量の変化をin vitroで評価。4)分子生物学的手法で3)で病態に関与すると考えられた分子の発現を抑制した培養細胞を作成しstxを投与することで、TMA抑制・抗炎症効果等病態への関与を評価する。である。現在のところ実験系の確立を行っている段階であり実績を出すに至っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究の具体的予定は 1)腎糸球体血管内皮培養細胞にEHEC由来の志賀毒素(stx)を投与しeNOS活性化およびNO産生を確認評価。2)患者急性期の血球を用いたsingle cell RNA sequence、患者血清を用いたMass spectrometryによるD+HUS患者における特徴的RNA、蛋白のプロファイリングとeNOS/NO関連分子の同定。3)eNOS/NOに対する阻害薬・促進薬を投与し2)で明らかにした分子の発現量の変化をin vitroで評価。4)分子生物学的手法で3)で病態に関与すると考えられた分子の発現を抑制した培養細胞を作成しstxを投与することで、TMA抑制・抗炎症効果等病態への関与を評価する。 であったが、昨年度に実施しえたのは1)の途中までである。なかでも腎糸球体血管内皮培養細胞の継代につまずいており早急な確立が望まれるが、かれこれ1年程度かかっているため細胞種を変更してでも次の実験に進めたい。また2)の検体も手に入っていないためin vivoでの実験も進めることができていない。
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Strategy for Future Research Activity |
腎糸球体血管内皮培養細胞の継代につまずいており早急な確立が望まれる。細胞培養系の確立に困難を伴うようであれば上記2)を優先してすることも選択肢であったが、実際の検体を得ることができていない。最終的には全体の計画を見直しつつ、細胞種を変更して全く別のアプローチを考えていく必要が生じている
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