ヒストン脱メチル化酵素阻害剤による膵管癌に対する新たな腫瘍免疫療法の開発
Project/Area Number |
21K07882
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53010:Gastroenterology-related
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
川久保 和道 北海道大学, 大学病院, 助教 (80633578)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 膵管癌 / Epigenetics / 腫瘍免疫 / ヒストン脱メチル化酵素 / 膵癌 |
Outline of Research at the Start |
膵管癌は全癌腫の中で最も予後が不良である。近年、様々な癌腫において、免疫チェックポイント阻害剤の有用性が報告されているが、膵管癌においては効果が乏しい。一方、ヒストン蛋白は遺伝子の発現をEpigeneticに制御しており、薬剤耐性や癌幹細胞の維持に関与していることがわかってきた。本研究では、ヒストン脱メチル化酵素を抑制することで、腫瘍免疫に関わる蛋白の発現を上昇させ、免疫チェックポイント阻害剤による腫瘍抑制効果を上昇させることを目的としている。
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Outline of Annual Research Achievements |
KDM5阻害剤を用いて、各種膵癌細胞株に対し、細胞増殖抑制効果を調べたところ、感受性の高い細胞株と低い細胞株があることがわかった。それらの細胞株の遺伝子変異を、大規模データベースを用いて比較し、KDM5阻害剤の感受性に関わる遺伝子変異をピックアップし、サンガーシーケンスにて確認を行なった。遺伝子変異がある細胞株とない細胞株に対し、それぞれ、CRISPR-Cas9システムにより、遺伝子改変を試みた。相補的DNAをそれぞれ作成し、ガイドRNAを設計し、Cas9タンパクをTransfectionした後、単クローン化して、関心領域をPCR増幅し、遺伝子改変ができているかを確認した。遺伝子変異がある細胞株では、Heteroに遺伝子改変が行われていたが、変異がない細胞株では遺伝子改変が行われていなかった。Heteroに遺伝子改変が行われた細胞株に対し、再度CRISPR-Cas9システムを用いて遺伝子改変を試みたが、Homoに遺伝子改変が行われている細胞を単クローン化することができなかった。親細胞株とHeteroに遺伝子改変が行われた細胞株を用いて、KDM5阻害剤による細胞増殖抑制効果を調べて見たが、両者に有意な差は認められなかった。遺伝子改変に用いる、Cas9タンパクの量、ガイドRNAの量、相補的DNAの量を増加させて、遺伝子改変を試みて見たが、やはりHeteroに遺伝子改変しかおこらなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
CRISPR-Cas9による遺伝子改変がうまくいっていない。
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Strategy for Future Research Activity |
RNAシーケンスを行い、候補遺伝子を同定していく。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)