Study of formation and disappearance of gastrointestinal angiodysplasia that is associated with high shear stress
Project/Area Number |
21K07967
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53010:Gastroenterology-related
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
井上 健 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10613945)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
全 完 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80319128)
堀内 久徳 東北大学, 加齢医学研究所, 非常勤講師 (90291426)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 消化管粘膜血管異形成 / 高ずり応力 / 後天性フォンウィルブランド症候群 / 大動脈弁狭窄症 / ハイド症候群 / 消化管出血 / フォンウィルブランド因子高分子多量体 / 消化管血管異形成 |
Outline of Research at the Start |
大動脈弁狭窄症(AS)などの血流中に非生理的に高度のずり応力が生じる場合、止血因子であるフォンウィルブランド因子(VWF)の分解亢進による止血異常症を来し、消化管出血を多く認める。多くは消化管血管異形成からの出血であるが、その病態については不明な点が多い。私たちは大動脈弁置換術の適応となる重症AS症例の術前と術半年後に、全消化管精査を行う臨床研究を開始し、既に10例を解析したが、全例に消化管血管異形成を認め、さらに置換術後にはそれらが縮小した。本研究ではこの臨床研究をさらに進め、高ずり応力状態下の血管異形成の発生実態を明らかにし、さらに基礎実験により血管異形成発症メカニズムの解明を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
1.研究開始当初の背景:高齢化に伴う大動脈弁狭窄症(AS)症例、また植込型LVAD(左室補助人工心臓)等機械的補助循環にに伴う原因不明の消化管出血や消化管出血性合併症が頻発している。これらでは,高ずり応力により止血機能に重要なフォンウィルブランド因子(VWF)の機能異常が生じ、出血性疾患である後天性フォンウィルブランド症候群(AVWS)を発症する。その結果、全消化管に粘膜血管異形成が形成され出血の合併を認める。しかしその頻度や出血部位など病態は未だ不明である。 2.研究の目的:今後増加が予想されるAVWSにおける消化管出血とリスク因子の相関関係を明らかにすることを目的として研究を行った。 3.研究の方法:京都府立医科大学の倫理審査委員会承認後、京都府立医科大学でヘモグロビン値が11g/dl未満の貧血を呈しTAVR施行した重症AS症例において、消化管粘膜血管異形成の頻度、消化管出血の頻度とTAVR前後でのこれらの症例の病態の変化を検討した(UMIN000038948)。 4.研究成果:ヘモグロビン濃度11g/dl未満の貧血を呈する経カテーテル的大動脈弁植え込み術(TAVR)を施行予定の重症AS症例50例を対象とし、TAVR施行前後にVWF高分子多量体の定量的評価と全消化管粘膜精査を行った。TAVR前には94%に消化管粘膜血管異形成を認め、特に小腸に多く認めた(小腸 67%、大腸 49%、胃 26%(重複あり))。またTAVR前にはVWF高分子多量体の定量値は約80%の症例で低下していたがTAVR後にはヘモグロビン濃度とVWF高分子多量体の定量値のいずれもが有意に上昇した。驚くべきことにTAVR後には消化管粘膜血管異形成の数は有意に減少し、サイズも縮小することを明らかにした。
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Report
(3 results)
Research Products
(18 results)