Project/Area Number |
21K08102
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53020:Cardiology-related
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
土肥 薫 三重大学, 医学系研究科, 教授 (50422837)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 隆二 三重大学, 医学部附属病院, 教授 (60378346)
片山 鑑 三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (90742247)
伊藤 弘将 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (50898195)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 循環器 / 心不全 / SGLT2阻害薬 |
Outline of Research at the Start |
心不全に対するSGLT2iとARBの併用療法による腎組織AT1R-NHE3経路を中心とした分子機序への影響と左室リモデリング抑制効果を検証する。具体的には、ラット自己免疫性心筋炎モデルおよび心筋梗塞後心不全モデルを用い、1)SGLT2i単独投与、ARB単独投与、および併用療法によるAT1R-NHE3経路を中心とした分子機序への影響と血圧および圧利尿関係の変化、2)SGLT2i単独投与、ARB単独投与、および併用療法による左室リモデリング抑制効果・腎障害抑制効果とその分子機序、を比較検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
左室駆出率の低下した心不全(HFrEF)に対するSGLT2阻害薬(SGLT2i)とアンジオテンシン受容体拮抗薬併用による心腎障害の抑制効果およびアンジオテンシンIIタイプ1受容体およびNa+/H+交換輸送体経路を中心とした分子機序をラットの自己免疫性心筋炎モデルと心筋梗塞後心不全モデルを用いて検証するため、令和3年度から実験に用いる心筋炎モデルの作成を行い、令和4年度にようやく左室内径短縮率の高度低下を伴うHFrEFモデルが得られた。 令和4年度は正常群および無治療群のプロトコルを実施、主に心筋における解析を行った。まずはSGLT2iによる心障害抑制における心筋への直接作用機序を解明するため、心筋に発現するNa+/H+交換輸送体であるNHE1に注目したが、心筋組織における発現量は両群で有意差は認められなかった。一方で、心臓の慢性炎症に関与するとされるNLRP3 mRNAは無治療群の心筋組織で発現量が高い傾向が見られた。 上記結果をもとに無治療群およびSGLT2i単独群を比較するプロトコルを実施し、現在は心筋・腎組織の解析および心筋・腎組織性状の評価を行っている。令和5年度にはSGLT2i単独投与、ARB単独投与および併用療法のプロトコルを進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
正常群および無治療群における組織解析に時間を要しており、薬物投与プロトコルが遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
HFrEFラットモデルにおける生体パラメータ評価、血液学的評価、病理学的評価、分子病態学的評価(遺伝子解析、プロテオーム解析)を行う。また、ラットモデルの上記解析が完了次第、薬物投与を開始する予定である。
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