Project/Area Number |
21K08111
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53020:Cardiology-related
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
永野 伸卓 札幌医科大学, 医学部, 助教 (70769637)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 俊之 札幌医科大学, 医学部, 講師 (40444913)
片野 唆敏 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (50438040)
西川 諒 札幌医科大学, 医学部, 助教 (00863408)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | カヘキシア / 心臓由来サイトカイン / 慢性心不全 |
Outline of Research at the Start |
慢性心不全患者では筋肉量・骨量・脂肪量の減少(カヘキシア)をきたす症例が存在することが明らかとなっており、カヘキシアをきたす症例は予後が不良であるとされている。カヘキシアを起こす機序として慢性的な炎症が関わっていることが想定されているが、心不全臨床例におけるカヘキシア進行の分子機構は明らかにされていない。 本研究では、冠状静脈洞採血検体を用いてカヘキシアと関係する心臓由来サイトカイン・活性物質を同定し、心不全によるカヘキシア形成のネットワークを解明することを目的としている。カヘキシアに対して治療介入が可能となれば、高齢心不全患者の健康寿命を延ばすことが可能になると考えている。
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Outline of Annual Research Achievements |
カヘキシアは心不全の予後不良因子であるが、心不全臨床例におけるカヘキシア進行の分子機構は明らかにされていない。本研究では、冠状静脈洞採血検体を 用いてカヘキシアと関係する心臓由来のサイトカイン・活性物質を同定し、心不全によるカヘキシア形成 ネットワークを解明することを目的としている。 心臓由来のサイトカインを検出するための方法として、本研究では心臓再同期療法(CRT)を施行した症例を対象にリード留置時に冠状静脈洞採血を含めた三点 採血(冠状静脈洞[CS]、大動脈[A]、右房[V])を行うこととした。またベースラインおよび1年後の二重エネルギーX線吸収測定法(DEXA)によるカヘキシアの評価を 行うことで、骨格筋量、骨量および脂肪量減少と関係する心臓由来サイトカインの同定を行うことが2021-2022年度の目標である。 これを達成するためにはまずは症例登録を行う必要があり、2021・2022年度は症例登録を行うことに努めた。現在までに53例の症例を登録(冠状静脈洞採血、ベース ラインの心エコー, DEXAの評価)を行うことができている。 また検査項目としてIL-1βに着目しデータ解析も開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
OVID-19の拡大に伴い通常診療が軽度制限されているため、当初想定していたよりもわずかに登録症例数が伸びていないが、2023年5月より制限が解除されたため研究を進めていくことが可能と考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度はさらに登録症例数を増やすことに加えて、今までに登録した症例の1年後のDEXAを行うことでカヘキシアの評価も行い、血液検体からサイトカイン・活性物質の同定も行っていく。 2021・2022年度は症例登録を行ったのみであり、2023年度はデータ解析用にインターネットとは接続していないコンピュータを購入し、解析も行っていく予定であ る。
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