Project/Area Number |
21K08183
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53030:Respiratory medicine-related
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
三浦 綾子 宮崎大学, 医学部, 助教 (70710903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武谷 立 宮崎大学, 医学部, 教授 (50335981)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 細胞接着 / フォルミン / 肺胞マクロファージ / ポドソーム |
Outline of Research at the Start |
異なるタイプの細胞間の相互作用は、免疫細 胞やがん細胞の遊走・浸潤などの際にみられるが、これらの相互作用は協調的というよりもむしろ対峙的な意味合いをもち、相互コミュニケーションを目的としたものではないと考えられてきた。ところが最近、この異なるタイプの細胞間接着においても、積極的な細胞間コミュニケーションが生じている例が明らかとなってきた。しかしながら、その確立機構や生理的意義には依然不明な点が多い。 本研究では、肺胞マクロファージと肺胞上皮細胞のあいだの接着をモデルとして、異種細胞間における接着装置の形成・維持の制御機構を明らかにすることを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
フォルミン蛋白質は、真核生物に広く存在するアクチン重合核形成促進因子である。フォルミン蛋白質は、哺乳類細胞において15種類の存在が確認されており、その中のFhodサブファミリーにはFhod1とFhod3の2つが存在する。我々の研究室では、Fhod3欠損マウスを用いることで、Fhod3は心臓に発現し、心筋サルコメア内のアクチン線維形成を担うこと、心臓の発生に必須であること、さらに出生後の心臓においても、心機能の維持並びに負荷への肥大応答に必要であることを明らかにしてきた(Kan-o et al. Plos One 2012; Kan-o et al. Biol Open 2012; Matsuyama et al., PNAS 2018; Ushijima et al., JBC 2018他)。一方で、Fhod1は、細胞内のアクチン線維の形成に関与していること、ROCKキナーゼの下流でFhod1が活性化し機能すること(Takeya and Sumimoto J Cell Sci 2003; Takeya et al., EMBOJ 2008他)、Fhod1が正常な心臓にはほとんど発現しておらず、肺組織に強く発現していること(Sanematsu et al., Cytoskeleton 2019)を明らかにしてきた。さらに、Fhod1は、細胞遊走能、接着能といった機能への関与も報告されているが、個体レベルでのFhod1の機能は未だ明らかとはなっていない。そこで、肺組織及び肺胞マクロファージに強く発現しているFhod1の機能を解析することとした。現在、Fhod1欠損マウスとコントロールマウスを用いて、肺胞マクロファージを採取し、初代培養細胞の単独培養系を用いて、細胞遊走能、基質への接着装置形成の変容機構に焦点を当てて、詳細に解析している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍により実験動物の飼育制限等があったため、実験に滞りが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナが5類へ引き下げられたことにより、当初の研究計画にできるだけ沿う形で進めていく予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)