Project/Area Number |
21K08241
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53040:Nephrology-related
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Research Institution | Niigata University of Pharmacy and Medical and Life Sciences |
Principal Investigator |
川村 暢幸 新潟薬科大学, 薬学部, 准教授 (30411086)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 尿細管吸収上皮細胞 / エンドサイトーシス / Rabタンパク質 / VPSタンパク質 / 細胞内膜動態 / エキソサイトーシス / エンドソーム |
Outline of Research at the Start |
腎臓尿細管は、ボーマン嚢で生成された原尿から糖・タンパク質・イオン等を再吸収している。この過程では直接的・間接的にエンドサイトーシス・エキソサイトーシス経路が重要な役割を担っていることが知られている。申請者はこれまでに、マウス初期胚の臓側内胚葉細胞において、RabやVPS遺伝子欠損が、細胞内膜動態のドラスティックな変化と、胚発生異常を引き起こすことを報告している。尿細管吸収上皮細胞においても、これら遺伝子が細胞内膜動態制御に重要な役割を担っていると考えられ、本研究により未解明であった尿細管吸収上皮細胞におけるエンドサイトーシス制御機構について明らかにできると考えている。
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Outline of Annual Research Achievements |
腎臓尿細管は、ボーマン嚢で生成された原尿から糖・タンパク質・イオン等を再吸収している。この過程には直接的・間接的にエンドサイトーシス・エキソサイトーシス経路が重要な役割を担っていることが知られている。研究代表者はこれまで、エンドサイトーシスに関与するRabタンパク質などのの機能解析を、哺乳類初期胚やマウス消化管の吸収上皮細胞を用いて行ってきた。本研究では尿細管吸収上皮細胞の膜動態の解析を、Rabタンパク質 やVPSタンパク質 などの膜動態制御タンパク質に着目して行う。尿細管吸収上皮細胞においても、これら因子が細胞内膜動態制御に重要な役割を担っていると考えられ、本研究により未解明であった尿細管吸収上皮細胞におけるエンドサイトーシス制御機構について明らかにできると考えている。令和5年度は、腎臓切片に対して、いくつかのエンドサイトーシス関連因子の蛍光免疫染色を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和5年度は、腎臓切片に対していくつかのエンドサイトーシス関連因子の蛍光免疫染色を行い、蛍光免疫染色の条件設定を行った。以降、他の因子についても抗体選定、条件設定を行っている段階である。現在までにRab4, Rab5, Rab7といった因子が尿細管吸収上皮細胞のapical側に、Rab10が尿細管吸収上皮細胞のbasal側に多く発現している様子を観察することができた。しかし、培養細胞を用いた実験系の構築にまで至らず、遅延していることは否めない。
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Strategy for Future Research Activity |
予定していた遺伝子改変マウスの使用が不可能となったため、改めて、マウス正常個体の腎臓組織を用いたRabタンパク質、VPSタンパク質等の細胞内膜動態因子の挙動を可視化していくとともに、令和5年度に着手できなかかった、腎臓尿細管の培養細胞系のオルガノイドを樹立し、この細胞培養系にたいして、遺伝子ターゲティングの手法を用いて、Rabタンパク質、VPSタンパク質等の細胞内膜動態因子の機能解析を行う系の立ち上げに取り組む。
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