進行性糖尿病性腎臓病の病態におけるシステイニルロイコトリエン受容体1の役割の解明
Project/Area Number |
21K08290
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53040:Nephrology-related
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Research Institution | Wakayama Medical University (2022) Kanazawa Medical University (2021) |
Principal Investigator |
北田 宗弘 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (40434469)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古家 大祐 金沢医科大学, 医学部, 客員教授 (70242980)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 糖尿病性腎臓病 / プランルカスト / 炎症 / オートファジー / 腎尿細管間質 / システイニルロイコトリエン受容体1 |
Outline of Research at the Start |
糖尿病性腎臓病において腎機能低下が速く進行性に経過する患者は,末期腎不全への進展リスクが高いため,その病態解明と新規治療法の開発は急務である.代表者らは,これまでに2型糖尿病/肥満ラットの腎では高度な炎症と尿細管間質障害を認めることを報告してきた.またDNA アレイ解析の結果,非糖尿病ラットと比較して,糖尿病ラット腎では,システイニルロイコトリエン受容体1(CysLTR1)を含む炎症関連遺伝子の発現増加を認めるため,炎症が進行性の腎障害に密接に関与していると考えた.本研究では,CysLTR1に着目し,糖尿病腎の炎症の病態形成と腎病変の進展におけるCysLTR1の果たす役割を解明する.
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Outline of Annual Research Achievements |
(目的)糖尿病腎の炎症の病態形成と腎病変の進展におけるシステイニル ロイコトリエン受容体1(CysLTR1)の果たす役割をCysLTR1拮抗薬プランルカストを用いて解明する。 (研究成果)実験1:Wistar fatty (WF)ラットに対するプランルカストの糖尿病性腎臓病の進展抑制効果の検証。36週齢雄のWFラットに8週間にわたり、プランルカスト3mg/kgあるい は対照液の投与(ゾンデにて投与)を行った。その結果、プランルカスト投与により、WFラットで認められる尿中L-FABP排泄量の増加、腎尿細管間質病変(炎症、線維化、尿細管細胞障害)、mTORの活性化及びオートファジーの低下、異常ミトコンドリアの尿細管細胞内における蓄積が軽減された。実験2: 培養ヒト近位尿細管細 胞(HK-2細胞)の高ブドウ糖によるオートファジーおよび炎症の変異に対するプランルカストの効果の検証。対照群(5mMブドウ糖含有培地に25mMマンニトールを添加)と比較して, 高ブ ドウ糖群(30mMグルコース含有培地)にて有意なp-AMPK発現の低下およびp-S6RP発現の増加を認めた(24時間培養後)。また、プランルカストは、1~50μMの附置にて、1~10 μMでは用量依存的に、10~50μMでは、ほぼ同等に、HG培養下において、p-AMPKの増加およびp-S6RP発現の低下、LC3-II発現の増加を認めた。プランルカストの細胞毒 性に関して、MTTアッセイおよびLDH releaseアッセイにて評価したところ、50μMでのみ細胞毒性を示した。また、HGにより誘導されるCysLTR1, p-S6RP発現の増加, p AMPK発現の低下は, プランルカスト10μMの附置にて、CysLT1R、p-S6RP発現は低下、p-AMPK発現は増加を認めた。LC3II発現は、プランルカストにより有意な増加を示した。 HGにより誘導される炎症性変異に関しては、p-NF-κB、NLRP3、IL-1β、TNF-α発現は、プランルカスト10μMの附置にて有意な低下を示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者の研究機関が2022年度より変更となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
・HK-2を用いた培養細胞実験では、プランルカストの高ブドウ糖刺激に対する細胞保護効果が、CysLTR1を介した効果かどうかに関して、CysLTR1のノックダウン系を用いて検 証する。 ・ラットを用いた動物実験では、得られたサンプルについて、細胞実験で認められた現象が動物にても認められるか、栄養応答シグナル変異、オートファジー、線維化ならびに 炎症性変異について更に解析を進める。 ・細胞実験にて、プランルカストの高ブドウ糖刺激に対する細胞保護効果が、CysLTR1を介した効果であれば、CysLTR1ノックアウトマウスを用いた検証を行う。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)