Project/Area Number |
21K08304
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53050:Dermatology-related
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
肥田 時征 札幌医科大学, 医学部, 講師 (90464487)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井戸川 雅史 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (00404749)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | メラノーマ / 遺伝子 / ドライバー変異 / 融合遺伝子 / 悪性黒色腫 / 変異 / シーケンス |
Outline of Research at the Start |
メラノーマの治療は、分子標的療法や免疫チェックポイント阻害療法などにより向上したが、すべての患者が治療の恩恵を受けられていない。日本人のメラノーマは欧米のものとことなり、治療標的となるBRAF変異がない症例が多い。そこで我々は、95の重要な遺伝子・ゲノム領域を同時に低コストで解析できるシーケンスパネルを開発した。本研究では日本人メラノーマに特徴的な遺伝子異常を原発巣と転移巣から検出する。さらに、本パネルシーケンスに加え、治療薬の存在する融合遺伝子を検索することにより、患者に合った分子標的薬が選択できるシステムの開発につなげる。
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Outline of Annual Research Achievements |
カスタムパネルシーケンスによる変異解析については、これまで6回のシーケンスランを行い、全41例(皮膚型15例、末端型22例、粘膜型4例)の結果を得た。このほか、登録済でまだ解析できていない症例が30例ある。この中には多施設共同研究により主施設外から得られた症例検体も含まれる。解析完了した41例の中間結果によると、皮膚型には海外で報告されているようにBRAF変異型が多いことが確認された。一方、末端型や粘膜型には皮膚型にない変異が多く検出された。コピー数解析でも、末端型と粘膜型ではがん遺伝子の増幅の頻度が高かった。ドライバー変異が検出されなかったのは皮膚型3例、末端型4例、粘膜型1例であった。これらの症例にはRNAシーケンスを行い、融合遺伝子の検出を試みた。1例からSPRED1-DYNC1融合遺伝子が検出されたが、キナーゼドメインを活性化するような融合遺伝子は検出されなかった。これらの中間結果について、2021年日本皮膚科学会総会、2021年日本色素細胞学会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初60例の解析を予定していたが、現時点で71例が登録でき、十分な症例数を確保できている。パネルシーケンスは全例解析できていないものの、2022年度の上半期には解析を終えられる予定である。融合遺伝子は当初予想していたほど検出できていない。RNAシーケンスの手技を変更する必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き症例収集を行い、最終的に80例の解析を目指して、パネルシーケンスを進める。変異の検出できない症例については、RNAベースの新規カスタムパネルを作成し、融合遺伝子の検出を進める。本年度中に論文発表を目指す。
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