Establishment of psoriasis biomarkers using keratinocytes
Project/Area Number |
21K08334
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53050:Dermatology-related
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
石河 晃 東邦大学, 医学部, 教授 (10202988)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 由起 東邦大学, 医学部, 講師 (60439982)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 乾癬 / バイオマーカー / テープストリッピング |
Outline of Research at the Start |
我々は乾癬患者からテープストリッピング法を用いて角質細胞を採取し、S100A8/A9を定量する方法を確立し乾癬の病勢を客観的に判断できるモニタリングバイオマーカーとして有力であることを明らかにした。今回我々は多数の乾癬患者に対し、1週単位で経時的に角質細胞S100A8/A9を測定し、治療変更に伴う病勢変化とS100A8/A9変化の時間的関係性、治療の種類による変化の違い、病型による変化の違いを明らかにすることにより、本方法の病勢モニタリングとしての鋭敏度を明らかにすると共に、治療反応性の予測マーカーとして機能できるか明らかにする。また、臨床応用可能な測定キットの開発に着手する。
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Outline of Annual Research Achievements |
我々はこの研究開始までに乾癬患者からテープストリッピング法を用いて角質細胞を採取し、超音波破砕法を用いて蛋白を抽出し、ELISA法にてS100A8/A9を定量する方法を確立し乾癬の病勢を客観的に判断できるモニタリングバイオマーカーとして有力であることを明らかにした。 今回の研究で我々は多数の乾癬患者に対し、経時的に角質細胞S100A8/A9を測定し、治療変更に伴う病勢変化とS100A8/A9変化の時間的関係性、治療の種類による変化の違い、病型による変化の違いを明らかにすることにより、本方法の病勢モニタリングとしての鋭敏度を明らかにすること、治療反応性との比較検討により治療反応性予測マーカーとして機能できるか明らかにする。また、臨床応用可能な測定キットの開発を検討した。 検査キットとしてイムノクロマト法による迅速診断の可能性を模索したが、企業との検討の結果、定量性に劣ることから断念した。ELISA法施行までの蛋白抽出の簡便化を図るべく、超音波破砕法に変わるアルカリ抽出法を用いて検討を行ったが、結果が安定しないことから超音波破砕法を今後も用いることとした。 新規受診あるいは受診継続している乾癬患者の異なる解剖学的部位にある皮疹3か所からテープストリッピング法にて角質細胞を3時点において採取しS100A8/A9を測定した。また、同時に、患者の病勢評価としてPASI(Psoriasis Area and Severity Index)スコアおよび局所のmPASIスコアを算出し比較をおこなった。その結果、角質細胞S100A8/A9は全身のPASIよりも検体採取部位局所のmPASIスコアとより強い相関がみられ、治療法に関わらず、皮疹部位の病勢を鋭敏に反映することが明らかとなった。この結果は2023年8月に開催される第38回日本乾癬学会にて発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
キット化を目指して某企業と検討を行ったが、前述のごとく現場で迅速診断が可能なイムノクロマト法は定量性に劣り、改善できる見込みがないことから断念した。蛋白抽出法の簡略化を目指して検討を行ったが、結果の安定性は現在の方法が最も優れていることが確認された。キット化して現場で検査を行うのは困難であるため、今回の研究計画終了後、多施設共同研究を企画する場合にはテープを凍結、送付し研究代表施設で検査を実施することが望ましいと考えた。 部位別、経時的な検討は比較的順調に症例を集積し、一定の結果を得ている。しかし、現時点では治療選択のバイオマーカーとしての有用性を示唆する結果は得られていない。現時点での解析結果を2023年8月に開催される第38回日本乾癬学会にて発表する。
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Strategy for Future Research Activity |
現在100例以上の症例が集積し、データの解析を行っている。また、新しい視点として多くの乾癬患者で撮影している胸部CT画像から冠動脈および大動脈の石灰化スコアを算出し、メタボリックシンドロームのリスク評価を行う研究を開始し、このデータと角質細胞S100A8/A9値、血清S100A8/A9値との関連を検討する方向で進めている。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)