デスモグレイン・デスモコリン接着阻害活性に注目した天疱瘡自己抗体の解析
Project/Area Number |
21K08335
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53050:Dermatology-related
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Research Institution | Tokyo Dental College (2022-2023) Toho University (2021) |
Principal Investigator |
石井 健 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (50296670)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 天疱瘡 / 自己免疫 / 細胞接着 / 細胞間接着 |
Outline of Research at the Start |
天疱瘡は、細胞接着因子であるデスモグレイン(Dsg)に対する自己抗体による自己免疫性水疱性疾患である。申請者は、組換えDsg蛋白、組換えデスモコリン(Dsc)蛋白を固相化したビーズ凝集法を開発し、患者血清中には、DsgとDsc間結合を細胞内シグナルを介さずに抑制する自己抗体が存在することが示した。本研究では、Dsg/Dscのヘテロ結合を抑制する抗体の水疱形成における役割をより詳細に解析することと天疱瘡の診療における有用性について検討していく。
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Outline of Annual Research Achievements |
天疱瘡は、デスモゾームに局在するカドヘリン型の細胞接着因子であるデスモグレイン(Dsg)に対するIgG自己抗体により皮膚、口腔粘膜に水疱、びらんを生 じる自己免疫性水疱性疾患である。申請者は、最近、組換えDsg蛋白、組換えデスモコリン(Dsc)蛋白をビーズに固相化したビーズ凝集法 を開発し、デスモ ゾームにおける細胞接着は、Dsg同士のホモフィリック結合より、DsgとDsc間のヘテ ロフィリック結合がより重要であることを確認した。また検討した天疱瘡患者血清全例が、このDsgと Dscのヘテロフィリック接着を抑制し、患者血清中には、DsgとDsc間結合を細胞内シグナルを介さず に抑制する自己抗体が存在することが示した。 本年度は、天疱瘡血清のDsg/Dsc接着阻害活性を定量的に検出する方法を検討した。血清を希釈倍率で表示することにより接着阻害活性を数値化することを試みた。接着阻害活性を経時的に観察し、疾患活動性と並行し推移するかを観察した。落葉状天疱瘡4例中3例において、接着阻害活性は、疾患活動性の指標であるPDAI(pemphigus disease area index)と並行して推移していた。また、16症例の落葉状天疱瘡患者の血清と用いて、接着阻害活性とPDAIの相関関係を検討したところ、Dsg1抗体価とPDAIでは、相関性は認めなかったが、接着阻害活性とPDAIでは相関性を認めた。このことは、Dsg/Dsc接着を直接阻害する機序が天疱瘡の病態にとって重要であることを示している。 また、天疱瘡血清中の抗Dsc3抗体は、DsgとDscのヘテロフィリックな接着を直接阻害することを明らかにした。これはJournal of Investigative Dermatologyに投稿し受理されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年10月に東邦大学から現職の、東京歯科大学に異動となったため、研究環境整備のため遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
東京歯科大学にて研究環境を整備するとともに、東邦大学との共同研究を進めていく方針である。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)