Impact of systemic iron overload on the bone marrow hematopoiesis and malignant progression.
Project/Area Number |
21K08403
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 54010:Hematology and medical oncology-related
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
鈴木 隆浩 北里大学, 医学部, 教授 (40345210)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 鉄過剰症 / 骨髄造血 / 腫瘍発生 / 鉄過剰 / 造血幹細胞 / 造血器腫瘍 / 活性酸素 |
Outline of Research at the Start |
輸血による鉄過剰症は肝臓、心臓などの臓器障害を引き起こすとともに、骨髄造血や腫瘍進展にも悪影響を与える可能性が指摘されている。そこで、本研究では慢性的鉄過剰症の造血への影響および造腫瘍性への影響をより具体的に解明するため、鉄過剰マウスを作製しマウスを直接観察することで、過剰鉄が生体に与える影響を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
鉄過剰症は過剰鉄による肝臓、心臓、内分泌腺などの臓器障害を主体とする病態であるが、最近の臨床報告から過剰鉄が骨髄造血障害を引き起こすリスク、および骨髄性腫瘍を誘導するリスクが疑われるようになった。本研究ではこれらの点を明らかにするために実験を行った。 本年度は昨年度までの解析を継続した。まず、過剰鉄による造血の変化について解析を行った。マウスに鉄を投与し約半年間にわたって末梢血および骨髄細胞を解析したところ、鉄投与マウス(200mg)では投与後初期は白血球・好中球の増加、赤血球の低下、血小板数の増加が認められるが、3ヶ月以上経過すると、赤血球数に明確な差は無くなり、白血球・好中球の増加は持続、血小板数は減少傾向となることが昨年同様確認された。この現象は過剰鉄による炎症が原因である可能性が考えられるため、炎症励起物質であるLPSをコントロールとした実験を開始しており、また炎症の影響を軽減させるため減量鉄量(40mg)を投与したマウスでの研究を進めている。また、本年度は前年度確認していた骨髄未分化細胞のコロニーアッセイを継続した。その結果、鉄投与マウスでは骨髄中の多分化可能クローンの減少傾向がやはり認められ、過剰鉄による造血抑制が示唆された。鉄過剰による炎症の関与は重要な因子であるため、LPSおよび低用量鉄投与マウスにおいて個体数を増やして実験を継続している。 その他、本年度は鉄による造腫瘍性を検討するため、TP53ノックアウトマウスへの鉄投与を継続した。TP53ノックアウトマウスでは鉄投与によってマウスの早期死亡が認められているが、必ずしも腫瘍発症をきたしていない個体が認められている。鉄過剰マウスの肝臓は強い褐色を呈して相当量の鉄沈着をきたしていると考えられ、肝不全による死亡の可能性があるため、現在肝障害などについての検討を行っており、TP53遺伝子との関連を検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の目的である過剰鉄による骨髄造血への影響、および過剰鉄が腫瘍発生に与える影響について研究を進めることができた。しかし、昨年よりコロナ感染の影響による研究体制の変化などがあり、当初の予定よりは進行が遅れている。本研究では鉄を投与した後、数ヶ月から半年間経過観察を行う比較的長期間の研究が多いため、特に影響が出やすかったものと考えている。このため、これらの解析については、投与時期の検討など研究中に様々な工夫をして影響をできる限り低減できるよう努めた。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究で鉄過剰による影響は炎症を介している可能性が示唆されたため、今年度より低用量鉄およびLPS投与をコントロールとした骨髄造血能の変化の検討を行っており、解析時期に向けて準備を進めている。腫瘍発生については腫瘍発生を認めずに死亡する個体が存在するため、腫瘍以外の死因についても肝機能検査などを追加して詳細を明らかにしていく。研究の進行は遅れ気味ではあるが、最終年度は効率よく研究が進められるよう工夫していく計画である。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Splenectomy for Torsion of a Wandering Spleen in a Patient with Myeloproliferative Disease2022
Author(s)
Imawari K, Uojima H, Hayama K, Toshimitsu H, Sanoyama I, Iwasaki S, Wada N, Kubota K, Hidaka H, Nakazawa T, Shibuya A, Suzuki T, Kumamoto Y, Saegusa M.
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Journal Title
Internal Medicine
Volume: 61
Issue: 14
Pages: 2143-2148
DOI
NAID
ISSN
0918-2918, 1349-7235
Year and Date
2022-07-15
Related Report
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] Prospective comparison of 5- and 7-day administration of azacitidine for myelodysplastic syndromes: a JALSG MDS212 trial2022
Author(s)
Miyazaki Y, Kiguchi T, Sato S, Usuki K, Ishiyama K, Ito Y, Suzuki T, Taguchi J, Chiba S, Dobashi N, Tomita A, Harada H, Handa H, Horiike S, Maeda T, Matsuda M, Ichikawa M, Hata T, Honda S, Iyama S, Suzushima H, Moriuchi Y, Kurokawa T, Yokota K, Ohtake S, Yamauchi T, Matsumura I, Kiyoi H, Naoe T.
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Journal Title
International Journal of Hematology
Volume: 116
Issue: 2
Pages: 228-238
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access
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