Elucidation of the pathophysiology of systemic sclerosis targeting abnormal sodium metabolism
Project/Area Number |
21K08462
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 54020:Connective tissue disease and allergy-related
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
峯岸 薫 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (40616877)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 秀明 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (30217723)
桐野 洋平 横浜市立大学, 医学部, 講師 (50468154)
吉見 竜介 横浜市立大学, 医学部, 講師 (70585265)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 全身性強皮症 / ナトリウム代謝 / Na-MRI |
Outline of Research at the Start |
電解質・体液の恒常性維持は生命維持において不可欠であり、中でもNa代謝は、脳・心血管・腎疾患など様々な疾患に直結するため、極めて重要である。生体内のNa調節は、これまで腎臓のみで行われていると考えられてきたが、近年、Naが皮膚、肝臓、筋肉など多臓器と連携して制御されていることが明らかとなり、Na代謝異常は様々な疾患をもたらすことが判明した。本研究の目的は、「皮膚に蓄積するNaが強皮症を進展・増悪させるメカニズムを解明し、この調整機構をターゲットとした新規治療法の開発を目指す」ことである。
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Outline of Annual Research Achievements |
生体内のNa+調節は、これまで腎臓のみで行われていると考えられてきたが、近年、Na+が皮膚、肝臓、筋肉など多臓器と連携して制御されていることが明らかとなり、Na+代謝異常は様々な疾患をもたらすことが判明した。 全身性強皮症患者では、皮膚Na+量と皮膚硬化の重症度が相関すること、皮膚に蓄積されたNa+は皮膚硬化進行の予測因子となることが明らかにされている。全身性強皮症の皮膚硬化は浮腫期、硬化期、萎縮期という経過をとるが、局所の電解質動態は検証されていない。そこで、「組織Na+蓄積」に着目して、全身性強皮症の病態を全く新しい視点から解明することを目指し23Na-MRIを用いた評価を行う。 医療用MRIは生体を主に構成する1H原子を画像化しており、臨床で使用しているMRI装置では23Na原子は検出できない。23Na-MRIは、23NaがNa原子の中で唯一の安定同位体で、23Naの陽子数が奇数、中性子数が偶数であり、磁気モーメントが生じることを利用して組織Na+を可視化できる技術であり、造影剤を用いずに生体内Na+の検出が可能である。我々は、昨年度、3.0テスラのMRI(MAGNETOM Skyra, Siemens)に、Na+量を測定できる特注コイル(Stark-Contrast, Erlangen, Germany)を搭載し、NaCl入りのファントムを用いて装置の設定を行い、23Na-MRIの日本初導入に成功した。本年度は、健常人の左下腿で、テストスキャンで設定した撮影条件を用いて、23Na-MRIの撮影を実施した。この撮影においては、濃度の異なるNaCl溶液(10, 20, 30, and 40 mmol/L)を満たしたキャリブレーションチューブを同時に撮影することで、組織Na+量を測定することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
23Na-MRIの導入ができたが、COVID-19感染の影響を受け、臨床研究の実施が困難であり、遅延が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
現在倫理委員会の申請を行っており、23Na-MRIの撮影を健常コントロールだけでなく、全身性強皮症患者でも実施していく予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)